前回は石垣の塗装をしました。今回は石垣塗装の続きになります。
🐔前回の続きを下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】上田城を自由に製作してみる(PLUM 1/200 上田城)~⑦石垣の塗装編その1~
🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
ピーエムオフィスエー 1/200 CASTLE Collection 02 信州 上田城 (真田兜ペーパークラフト付)
=🐣スミ入れ(ダークブラウン)=
石の境目をもう少しハッキリさせたいので、タミヤスミ入れ用塗料ダークブラウンを使用して、もう一度スミ入れをします。
石の境目のモールドを中心にスミ入れをします。拭き取りは石の表面に少し塗料が残るように軽く拭き取ります。
ダークブラウンのスミ入れが終了した状態が写真1~4になります。
筆を上から下に動かして拭き取りをすると、拭き残しの塗料が汚れの流れと同じ向きになるので自然な感じになります。
石の境目がハッキリすると、石垣らしく見えるようになります。タミヤスミ入れ用塗料はエナメル溶剤で拭き取る事ができるので、上手くいかなかった場合はやり直しが可能です。気に入った状態になるまで挑戦してみて下さい。
=🐣パステル粉の付着=
土色のパステル粉を石垣の表面に付着させていきます。乾いた筆を使用して、石垣を叩くような感じで筆を動かすと上手く付着させる事ができます。
均一に付着させるのではなく、少しムラになるような感じでパステル粉やピグメントを写真5、6のように付着させていきます。
使用するパステル粉は一色でも問題はないですが、少し色合いを変えた物を複数使用するとより石垣に変化が出ます。
=🐣仕上げ作業=
エナメル溶剤を含ませた筆で石垣の表面を撫でていきます。全体を一気に筆で撫でるのではなく、石を一つ一つランダムに擦る感じで筆を動かしていきます。石の表面部分に残ったスミ入れ用塗料やピグメントを、石の境目のモールドに流すような感じで筆を動かします。
擦り具合の強弱を変える事で、表面から流れるスミ用塗料やピグメントの量が変わってきます。これを石単位で行う事で、石一つ一つに色の変化を出す事ができます。溶剤の量が多いとはみ出してシミになってしまうので、溶剤の付け過ぎに注意しながら石を一つ一つ加減を変えながら擦って下さい。
仕上げ作業が終了した状態が写真7~8になります。
色を複数使用して石を一つ一つ塗装する方法は、色の変化を表現するにはベストの方法ですが、莫大な作業時間と集中力が必要になります。
今回の方法は、塗り作業で色の変化を出すのではなく、加減を変えて塗料やパステル粉を剥がす事で色の変化を付けていきます。エナメル溶剤だけで色の変化を付ける事ができるので、一つ一つ色を変えながら石を塗装するよりもずっと楽になります。
石一つ一つを筆で作業していくのは一緒ですが、色を変える必要がないので大幅に時間が短縮されます。さらに、スミ入れ用塗料やパステル粉などは汚し塗装で使用する物なので、作業が終了したら自然と石垣全体が汚れた感じになります。
ハッキリとした色の変化は難しいですが、それなりの雰囲気は出ると思うので、石垣の塗装で困っている人はちょっと参考にしてみて下さい。失敗しても簡単にやり直す事ができるため初心者の方にもお勧めです。
石垣の塗装が単調になってしまい気になるという方や、少し汚れた感じの石垣にしてみたいと思っている方にはお勧めだと思うので、興味のある方は是非試してみて下さい。
🐔石垣塗装について詳しく説明した記事を下記に載せておきます。こちらも参考にして下さい。
【初心者向け】簡単!城郭模型の石垣塗装法~その1~(童友社 松本城)
今回はここで終了です。次回は草木の製作になります。