前回は甲板の製作をしました。今回は中央構造物の製作になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】フルハルモデルを筆塗りで仕上げる(フジミ 1/700 高雄 エッチングパーツ付き)~④甲板の製作編~
🐦️今回製作しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
1/700 帝国海軍シリーズ No.16 EX-1 日本海軍重巡洋艦 高雄 フルハルモデル 特別仕様(エッチングパーツ付き) プラモデル
=🐣後部煙突の製作=
煙突回りは写真1のようにジャッキステーと梯子のモールドがあります。この部分をエッチングに変更するにはそれなりの作業が必要になるので、自分の技量に合わせて選択して下さい。モールド自体はハッキリしているので、変更しなくてもそれなりの雰囲気はあります。
変更する部分を写真2のようにナイフで削ります。ジャッキステーの取り付けガイドがないので、取り付け位置に不安のある人は、ジャッキステーの一部を取り付け用ガイドとして残しておくのもいいと思います。
モールドを削り取った部分に、ジャッキステーのパーツを写真3のように取り付けます。煙突とジャッキステーの間に隙間が出来るのが、エッチングに変更する最大の見処になります。この隙間がつぶれたり、接着剤で埋まってしまっては効果がないので、その部分の加工に自信のない場合はキットのモールドを活かした方がきれいに仕上がります。
煙突内部には導板パーツを接着します。この部分は簡単な作業の割には効果が高いので、エッチングに変更する事をお勧めします。
導板をエッチングに変更した場合、煙突上部に被せる格子状のパーツもエッチングに変更します。平面パーツを煙突に合わせるので、ちょっと加工が必要になります。
格子パーツ全体を曲げて煙突に合わせるのは難易度が高いので、先に全体を筆の枝などに当てて基本的な曲面を作り、端の部分だけを煙突の大きさに合うように曲げていけば、比較的簡単に煙突の大きさに形を合わせる事が可能になります。
🐥格子状のパーツは、煙突を船体に取り付けてから接着した方が安定するので作業しやすいです。
筆が上手く入らない場合があるので、格子状パーツを取り付ける前に、船体色かブラックで導板を塗装するようにして下さい。
=🐣中央構造物の製作=
煙突回りの機銃座などの支持架は格子状になっているので、エッチングパーツに変更すると効果が高いです。しかし、そのまま接着してしまうと裏側の塗装が難しくなるので、写真5のように裏側だけ先に船体色で塗装しておきます。
カタパルトや電探装置など裏側が見えるパーツにも同様に裏側だけ塗装しておきます。格子部分が塗料で埋まってしまったら、針などで開けるようにして下さい。
説明書の指示通りに後部煙突回りのパーツを写真6のように取り付けていきます。ある程度組み立てたら船体色を塗装しておきます。
説明書の行程5まで終了した状態が写真7になります。前部煙突にジャッキステーを取り付ける場合は、ここで作業を一度中断して下さい。
前部煙突を取り付ける前に、行程6まで進んでしまうとちょっと面倒な事になるので注意して下さい。写真7の丸で囲んだ部品番号E26、27のパーツもこの後の作業で邪魔になるので、前部煙突を取り付けるまでは接着しないようにして下さい。
🐥前部煙突にジャッキステーを取り付けない場合は、説明書の行程通り進めても大丈夫です。
=🐣船体の塗装=
組み立てた部分を塗装するついでに、船体側面も少しずつ塗装していきます。筆ムラが汚れの流れと同じになれば、ムラに見えなくなるので、写真8、9のように上から下に向かって筆を動かすようにして塗装していきます。雨垂れなどの表現を強めにしたい場合は、あえて筆ムラを大きく残すようにして塗装をします。
塗り残しや筆ムラがおかしい箇所は、次の塗装の機会に重ね塗りで修正していきます。
船体側面の塗装が終了したら艦底の塗装になります。船体構造物の作業が進んでしまうと、艦底の塗装時に破損する可能性が高くなるので、それなりに早い段階で側面の塗装は終了させて下さい。
まずは写真10のように吃水線部分にマスキングテープを貼ります。はみ出しは後で修正するので、気楽な感じでマスキングをして下さい。
艦底部分に艦底色を塗っていきます。艦底色を塗る前にスクリューや舵などのパーツは接着しておきます。
艦底色はタミヤエナメル塗料XF9ハルレッドとXF7フラットレッドを1:3で混合した物を使用しています。ハルレッドだけだとかなり茶色っぽいので、赤みのある艦底色が好みな人は、レッドを加えるようにして下さい。
写真11、12のように、上から下に筆を動かして塗装していきます。
マスキングテープを剥がすと、写真13、14のようにはみ出してしまった部分があります。これは、次の塗装時に修正していきます。
艦底部は見えないので、筆の向きをあまり意識する必要はないですが、側面部と同じ向きで塗装した方がきれいに仕上がると思います。艦底色の塗装が終了したら、写真15のように再び台座パーツをマスキングテープで船体に固定します。
側面部分の塗装が終了したら、持ち手部分を作ります。写真16、17のっように手でつかむ場所にマスキングテープは貼って塗膜を保護します。
組み立てと塗装を繰り返していると、よく触る部分がそれとなく解ってくると思うので、そこに持ち手用のマスキングテープを貼って下さい。
今回はここで終了です。次回は前部煙突の取り付けになります。
🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。