前回は製作に使用するキットや道具について説明をしました。今回は艦底の加工について説明をします。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】フルハルモデルを筆塗りで仕上げる(フジミ 1/700 高雄 エッチングパーツ付き)~①準備編~
=🐣艦底の加工=
フルハルモデルは、ウォーターラインモデルのような安定した形状ではないです。不安定だと製作途中で横転したり落下したりしてしまうので、付属の飾り台を利用して安定した状態で製作できるように加工をします。
まずは台座パーツを組み立て、写真1のように艦底パーツを乗せます。
🐥台座パーツには合わせ目が発生するので、気になる方は先に合わせ目の処理を行うようにして下さい。
台座の位置を艦底部分に合わせて、台座中央部分に接する箇所にピンバイスで写真2のように1、5mmの穴を開けます。艦底を貫通して台座中央部にも穴が開くようにします。
台座に開けた穴に1、5mmの真鍮線を接着します。これで写真3のように台座と艦底部分が真鍮線で固定されます。艦底の穴と真鍮線の太さがピッタリになってしまうと、取り付けや取り外しの際に負荷がかかって甲板部分を破損する場合があるので、ナイフなどで艦底の穴を広げて少し余裕のある状態にします。
🐥台座はムラのないようにエアブラシで塗装する予定なので、取り外し可能にしましたが、台座も筆塗りにするなら取り外す必要はないので、真鍮線を使用せずに台座パーツを直接艦底に接着しても問題ないです。
台座の加工が終了したら船体パーツを接着します。艦底パーツと船体パーツには若干のズレがあるので調節していきます。船首部分は形状が複雑なので、パテ盛りや削る作業などの修正作業は船尾部分で調節していきます。写真4のように船首のラインが合うように艦底パーツと船体パーツを接着します。
船首で位置を合わせたので、写真5の丸で囲んだ部分にズレが発生してしまいました。
今回はズレが小さかったので、ナイフで艦底部分の出っ張った部分を削るだけでズレの修正ができました。艦底パーツが短い時もあるので、そういった場合はパテ盛りをして形を整えていきます。修正作業が終了した状態が写真6になります。
船首部分は複雑な形状で目立つ箇所です。逆に船尾部分は目立たないし形状も比較的簡単な物が多いです。そのため修正作業を船尾で行うようにしてパーツを接着すると、修正作業が楽になります。ウォーターラインモデルでも下面パーツと船体部分にズレが生じる事が結構あるので、そういった場合には同様の修正作業をしてみて下さい。
台座を真鍮線で固定したため左右の揺れには強くなりましたが、脱着しやすいようにしたので真鍮線が抜けやすくなっています。そのため、写真7のようにマスキングテープで艦底部分と台座を固定しておきます。
甲板を接着してしまうと、艦底パーツ内部での作業ができなくなるので注意して下さい。これで作業前の下準備は終了になります。
🐦️今回製作しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
1/700 帝国海軍シリーズ No.16 EX-1 日本海軍重巡洋艦 高雄 フルハルモデル 特別仕様(エッチングパーツ付き) プラモデル
今回はここで終了です。次回は甲板の製作になります。