前回は甲板の塗装とエッチングパーツについて説明をしました。今回は甲板の製作になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】フルハルモデルを筆塗りで仕上げる(フジミ 1/700 高雄 エッチングパーツ付き)~③甲板の塗装編~
=🐣船体中央部の接着=
船体中央部の側面には、写真7のように扉と階段のモールドがあります。これは、付属のエッチングパーツに交換可能です。
扉はキットのモールドをナイフなどで削ってから、エッチングの扉を接着します。作業は比較的簡単なのですが、キット自体のモールドもはっきりしているので、無理に変更する必要はないと思います。接着の際に扉が傾いてしまうと、エッチングパーツに変更した効果が減弱してしまうので注意して下さい。
階段もエッチングパーツに変更するので、写真2のように階段と扉のモールドを削り取ります。ナイフだけではモールドが削り難い箇所があるので、模型用の平ノミを用意しておくと作業がやり易いです。
🐦️下記に模型用の平ノミを載せておきます。参考にして下さい。
ハセガワ(Hasegawa) モデリングチゼル 平 細 (TT4)
扉のモールドがあった箇所に、写真3のようにエッチングパーツを貼り付けます。
扉のエッチングパーツはキットのモールドに比べて若干大きい場合が多いので、削る前に大きさの確認をして下さい。削って貼り付けようとした際に、エッチングの大きさが合わずに貼り付けられないという事は珍しくないので、事前の確認はしっかりと行って下さい。
扉パーツを取り付けたら、写真4のように甲板に船体中央部分を接着します。
=🐣階段の製作=
加工前のエッチングパーツは写真5のような形状になっています。これを加工して階段にします。
まずは両端を写真6のように曲げて手すりの部分を作ります。これで階段に見えるようになりましたが、段差部分が平らになっているので、ちょっと梯子っぽく見えます。
🐦️細かいパーツを曲げる際に便利なピンセット型のベンダーを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ(TAMIYA) クラフトツールシリーズ No.117 ピンセットベンダー(エッチングパーツ用)
裏側からステップにデザインナイフの刃を当てて押す事で、ステップ部分が回転して写真7のような階段状になります。
長いパーツは比較的段差を作りやすいのですが、短いパーツだとかなり難しくなります。短い階段パーツは無理に段差状にせずに、梯子状のまま接着した方がきれいに仕上がりやすいです。
製作した階段を写真8のように取り付けます。接着剤が段差部分に付いてしまうと、段差が埋もれてしまうので接着剤が乾く前に針やナイフで除去して下さい。つま楊枝や針などを使用して、少量の接着剤を接着面に付けるようにします。
🐥接着剤が甲板にはみ出しても塗装で修正するので問題ないです。塗装面のはみ出しはあまり気にしないようにして作業をして下さい。
階段の加工が難しいという人は、手すりだけでも取り付けてみて下さい。
階段のキットパーツは段差のモールドはあるけれど、手すりがない写真9のようなパーツになっています。段差はモールドされているので、このパーツに手すりさえ付けてしまえば、それなりに精巧な階段パーツに変化すると考えられます。
まずは階段パーツに対応するエッチングパーツの両端を写真10のように切断します。
切断した手すりを写真11のように階段パーツの左右に取り付けます。エッチングで製作した階段にくらべると、やや精巧さが劣りますが、手すりが付いた事によって階段らしさが倍増しました。
このようにエッチングの加工が難しい箇所は、キットパーツと上手く組み合わせて簡易バージョンを製作する事も可能です。加工が難しく挫折してしまいそうな箇所があったら、キットパーツを使用して簡易バージョンが製作できるか考えてみて下さい。
今回はここで終了です。次回は中央構造物の製作になります。