前回はフィギュアの製作をしました。今回は旗の取り付けになります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
タコム 1/72 赤城艦橋を製作してみる ~⑬フィギュアの製作編~
🐦️今回製作しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
ビーバーコーポレーション 1/72 日本 航空母艦 赤城 艦橋と飛行甲板 1941年 真珠湾攻撃 1/16 日本海軍将官フィギュア付
=🐣張り線の取り付け=
艦橋を飛行甲板に接着したら、信号マストと艦橋横のアンテナ支柱に張り線を追加します。記録写真を見てもハッキリとした取り付け位置は不明なので、この辺りだと思った箇所で取り付けています。
写真1のように信号マストから上部のアンテナ支柱にかけて、0、3mmの真鍮線を3本使用して張り線を追加しています。
=🐣軍艦旗と将旗の取り付け=
信号マストには写真2のように、旗索を10本取り付けています。この旗索にデカールで製作した旗を取り付けていきます。
🐔旗の製作について説明した記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
まずは写真2のマスト中央の旗索に将旗と軍艦旗を取り付けます。マスト中央には2本の旗索がありますが、将旗と軍艦旗は上部から伸びている旗索に取り付けます。
写真3の旗で上が将旗、下は軍艦旗になります。接着面が小さいので瞬間接着剤を使用して取り付けます。ゼリー状の方が接着時間が長いため位置決めがしやすく、半固形のため接着面も確保できるのでお勧めです。
🐦️今回使用した瞬間接着剤を下記に載せておきます。参考にして下さい。
コニシ ボンド アロンアルフア #05273 EXTRAゼリー状スリム 4g
旗についての簡単な説明をしておくので、旗のデカールを選択する際の参考にして下さい。
将旗
将旗とは司令官が搭乗する艦船に掲げられる旗で、司令官の階級に合わせて旗が異なります。赤城は常に機動部隊の旗艦で南雲中将が搭乗していたので、写真3の中将旗を取り付けるようにして下さい。
軍艦旗と戦闘旗
軍艦旗は日本海軍の艦船という事を示す旗で、通常は船体最後尾の旗竿に掲揚しています。戦闘中は射撃の邪魔になるので旗竿を倒して、後部マストに軍艦旗を掲揚します。後部マストに掲揚された軍艦旗は戦闘旗と呼ばれています。
記録写真を見ると、赤城では軍艦旗を最後尾の旗竿に掲げていますが、飛行甲板で目立たなくなるせいか甲板上のマストにも掲げていたようです。マストに掲揚されているで戦闘旗かと考えてしまいますが、記録写真を見ると帰投中や帰投後の写真でも将旗の下に軍艦旗が写っているので、戦闘旗扱いではなさそうです。
作戦行動中の写真を見ると、ひとまわり大きい軍艦旗が中央部分の旗に重なるように靡いているのが確認できるので、このひとまわり大きい旗が戦闘旗のようです。
=🐣信号旗と戦闘旗の取り付け=
キットには大判の軍艦旗デカールが用意されてるので、このデカールを戦闘旗として使用します。マスト中央部分の下部に取り付けた旗索に、戦闘旗を取り付けています。記録写真だと、戦闘旗が将旗や軍艦旗と重なって見えるので、写真4の位置で接着しています。
信号旗はマスト左右にある滑車から伸びた旗索に取り付けます。どの滑車の旗索を使用するか迷いましたが、両端のものを使用する事にしました。
信号旗
信号機とは国際的に決められたもので、A~Zまでのアルファベットを当てはめた文字旗、0~9までの数字が当てはめられた数字旗があります。
四角いものが文字旗、吹き流しのような長い旗が数字旗、三角形の旗が代表旗になります。当てはまる文字や数字は国際的に決まっていて、無線が通じない状態では信号旗を使用して連絡を取り合います。
作戦中に無線封鎖などをしている場合も、僚艦との連絡に信号旗を使用します。信号旗で文章を作るのではなく、複数の旗を暗号的に並べて連絡を取り合います。通信士は旗の組み合わせを見て、辞典なみの厚さがある暗号表と照らし合わせて確認したそうです。この組み合わせは国際的なものではなく、日本海軍独自の組み合わせになります。
記録写真を見てそれらしい旗を取り付けましたが、連絡用に利用しているため、状況に合わせて旗の種類は変更されています。同じ日でも出撃前と出撃中で旗がそっくり入れ替わっている事があるので、気に入った旗を並べてみても良いと思います。
旗の取り付けが終了した状態が写真5になります。
旗の色が鮮やかなのでついつい汚したくなりますが、海軍の場合は他国を訪問した際に港で旗を掲げる事が多く、常にきれいな状態の物を使用しているそうです。
キットには様々な旗のデカールが同封されています。少し面倒ですが、難しい作業ではないのでマスト付近が物足りないと感じる方は旗の製作に挑戦してみて下さい。
今回はここで終了です。次回は仕上げ作業になります。