最近はツィンメリットコーティングがモールドされているキットの方が多く発売されていて、自分でコーティングする機会はほとんど無くなってしまいました。
コーティング作業はちょっと難しいので、ついついコーティング済みのキットを選びがちですが、コーティングが出来るようになればコーティングの有無でキットを選ぶ必要が無くなり、キット選びの幅が拡がります。
今回はツィンメリットコーティングに興味はあるけどやり方が良く解らないという人向けに、ポリパテで行うコーティング方法について説明していきます。
=🐣ツィンメリット・コーティングについて
第二次世界大戦中のドイツ戦車には磁気吸着地雷を防ぐために、側面の装甲にツィンメリットコーティングと呼ばれる独特のコーティングをしていました。
磁気吸着地雷はドイツ軍が開発したのですが、他の国が使用した場合の防御策としてコーティングが行われました。コーティングで装甲を厚くするのではなく、非磁気性のコーティング剤を波形に盛り付けて磁気吸着地雷の付着を防ぐというものです。
ツィンメリットコーティングは一定期間だけ施されていたので、該当する時期に製造された戦車にはコーティングが施されています。同じ車種でも生産期間が長いものは、コーティングが有るものと無いものも存在します。
=🐣キットについて=
今回はタミヤから発売されている写真1のタイガーⅠ後期型を使用します。写真1のキットは限定品で、デカールとフィギュアが追加されていて、箱絵が通常タイプと異なります。戦車のキット自体は通常タイプの物と同じになっています。たまに再版される時があるので、興味のある方はこまめにチェックして下さい。

30年以上前のキットなので、最近のキットと比べると見劣りする部分はありますが、キャタピラは連結式で当時ではかなり画期的なキットになっています。エッチングパーツは同封されていませんが、エンジングリルのメッシュが専用のエッチングパーツとして発売されています。ツィンメリットコーティングはモールドされていないので、パテを使用して自作する必要があります。
部品数も少なくすぐに形になるので、コーティング作業の練習にはもってこいのキットになります。まだコーティングブレードが発売されていなかった時期なので、説明書にドライバーを使用したコーティングの方法が書いてありますが、今回はコーティングブレードを使用していきます。
🐦️今回使用するキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ(TAMIYA) 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.146 ドイツ陸軍 重戦車 タイガーI 型 後期生産型
=🐣使用する道具について=
ニッパーやデザインナイフ、プラスチック用接着剤などの基本的な組み立て道具は必要になります。
今回はコーティングをするので写真2のポリパテとコーティングブレードを用意します。

コーティングブレードはタミヤから発売されているコーティングブレードセットがあれば問題ないです。
🐦️今回使用する工具と材料を下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ メイクアップ材シリーズ No.97 タミヤ ポリエステルパテ 40g
タミヤ(TAMIYA) 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.187 ドイツ陸軍 戦車コーティングブレード
コーティングの凸凹面にデカールを貼るので、デカール軟化剤は用意した方が良いです。
=🐣塗装について=
塗装は下地塗装と基本塗装はタミヤアクリル塗料を使用します。細部塗装と汚し塗装はエナメル塗料を使用します。
今回はここで終了です。次回から製作になります。
🐔今回の記事一覧を載せておきます。目次代わりに使用して下さい。