【初心者向け】簡単!草木のあるジオラマ製作法~④地面の製作編その1~

前回は石垣の製作をしました。今回は地面の製作になります。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】簡単!草木のあるジオラマ製作法~③石垣の製作編~

=🐣小石の製作=

草木などを生やさない箇所は、地面が単調になりやすいので、小石を巻いて地面に変化を付けます。

小石は写真1のクラッシャブルストーンの小さいサイズを使用します。小石は鉄道模型用のバラストなどさまざまな物が応用できるので、情景に合う大きさの物を選んで下さい。

🐦️下記に鉄道模型用のバラストを載せておきます。参考にして下さい。

モーリン No.431 バラストN 幹線 (0.6~0.9mm) 150ml プラカップ

表面がツルツルしているので、そのまま使用すると少し違和感がある時があります。そのため、パステル粉やピグメントで軽く表面を荒らしていきます。

まずは写真1のように小石の素を容器に入れます。今回は、プラスチック製コップの上部を切って、底を浅くして容器として使用しています。

写真1

小石の素を入れた容器に、土色のピグメントやパステル粉を混ぜて写真2のように撹拌します。

🐦️ピグメンントは汚し塗装用として、いろいろなメーカーから発売されています。下記に載せておくので、参考にして下さい。

【 ウェザリングパステルセット1 &2 セット】( パウダー15g×3色 )

ファレホ ピグメント 73119 ヨーロピアンアース

写真2

そのままだと、粉っぽくて手で触れた時に剥がれてしまうのでピグメントをアクリル溶剤で固着させます。写真3のようにアクリル溶剤を入れます。入れすぎても溶剤は揮発するので、とくに加える量に注意する必要はないです。

写真3

アクリル溶剤を入れたら、写真4のように調合スティックなどで撹拌します。小石の素全体にピグメントが付着するように良く混ぜて下さい。色が濃くなりますが乾燥したら薄くなるので、気にせず混ぜて下さい。

🐥アクリル溶剤を加えて混ぜている時に、ピグメントやパステル粉を追加で加える場合は、乾燥後の色合いを考えながら加えて下さい。

写真4

丸1日乾燥させると、写真5のような表面がザラザラ感じになります。これを地面に撒くと小石のように見えます。

写真5

地面製作の前に小石を用意しておくと地面が単調になるのを防ぐ事ができます。簡単に製作できるのでお勧めです。

=🐣石垣上の地面製作=

次に、石垣の上にある地面を製作します。写真6のようにタミヤテクスチャーペイントのダークアース石垣の上に盛り付けます。石垣の状況によって異なりますが、今回は古い石垣をイメージしているので、上段の石に土が被さるように盛り付けています。

🐦️下記に今回使用しているテクスチャーペイント(土 ダークアース)を載せておきます。水性で扱いやすく地面の質感もリアルです。ある程度の盛り付けも可能で、激しい泥汚れとして車両にも使用できるのでお勧めです。

タミヤ メイクアップ材シリーズ No.121 情景テクスチャーペイント (土 ダークアース) 250ml 87121

写真6

同様に石垣の下部も少し土に埋もれた状態にするので、写真7のようにテクスチャーペイントを盛り付けます。石垣と土の境目に、製作した小石の中から大きめの物を選んで適度に配置します。

🐥テクスチャーペイント自体に接着力があるので、小石を強く埋め込む必要はないです。軽く上から押すだけで乾燥後に固定されます。強く石を押し込むと縁の土が盛り上がって、逆に不自然になってしまうので注意して下さい。

写真7

少し時間が経過すると、写真8のように表面がモサッとした感じになります。盛り付けた際に使用したヘラの跡も目立つので、少し手を加えて荒れた感じの土にします。

写真8

写真9のような毛先が硬い筆を使用して、表面を荒らしていきます。硬い毛の筆がない場合は、歯ブラシで代用可能です。

写真9

筆で上から軽く叩いていくと、写真10のように地面の表面が荒れていきます。盛り付け時のムラや、ヘラの跡なども消せる事ができるので、この作業はやっておく事をお勧めします。筆にテクスチャーペイントが付着するので、こまめに拭き取りながら作業をして下さい。

写真10

表面がベタベタしている状態だと、表面に細かい凹凸が付きにくいので注意して下さい。表面に浮いた水分が無くなって、軽く指で押してもテクスチャーペイントが指に付着しなくなった時にこの作業をすると効果が出やすいです。地面を盛ってからだいたい30分~1時間後を目安にして下さい。

ここまでの作業は簡単なのがあまり時間はかかりませんが、テクスチャーペイントが半乾きになるまで待つ必要があります。地面を製作する場合は、テクスチャーペイントが半乾きになる時間(30分から1時間程度)も考えて作業をして下さい。

今回はここで終了です。次回は地面製作の続きになります。