前回は草ムラの製作をしました。今回は樹木の製作になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】簡単!草木のあるジオラマ製作法~⑪草木の製作編その1~
=🐣樹木について=
樹木はジオラマ製作のなかでは、水の表現に次いで難しい部分になります。完成品として販売されている物もありますが、イメージ通りの樹木を探すのは難しいです。
自作のコツを覚えておくと、自分のイメージに合った大きさや形の樹木を製作できます。さらに自作の方が値段を抑える事もできるので、ジオラマを何個か製作してみたいと思っている人は、樹木の製作方法を知っておいた方がいいです。
最初から大木を製作するのは難しいので、今回は生け垣のような少し背丈の低い樹木を製作していきます。
=🐣樹木の製作=
木の枝や幹部分はドライフラワーや、木の根を乾燥させた物を使用します。ドライフラワーは幹が細くなるので、背丈が高くガッチリした樹木は難しいですが、今回製作するような生け垣程度の高さの樹木の製作には適しています。比較的扱いやすいのでお勧めです。
模型店よりもクラフトショップなどの方が多くの種類を販売しているので、見かける事があったら是非ジオラマに使用できそうな物がないか探してみて下さい。葉や花を意識しないで、幹や枝になる部分の形に注目して探して下さい。
今回はオランダドライフラワーを使用して製作していきます。オランダドライフラワーは、枝分かれが絶妙なので葉を取り付けるだけで樹木っぽくなります。ジオラマ素材を扱っている模型店ならば、取り扱いがあると思うので興味のある人はちょっと覗いてみて下さい。
🐥オランダドライフラワーは輸入品が主なので定期的に在庫があるわけではなく、さらに再入荷も不明な商品が多いです。興味のある方は店舗で見かけた時点で1~2個購入しておくと、いざ製作しようと思った時に探す手間がなくなります。
写真7がオランダドライフラワーになります。これを丁度よい大きさに切断して樹木を製作していきます。
ちなみに写真8はオランダドライフラワーにスポンジの葉を付けて塗装した市販されている完成品の樹木になります。今回はこの完成品も一緒に使用してみたいと思います。
まずは写真9のように丁度よい大きさに切断します。枝が拡がり過ぎる場合は、枝の部分も切断して形や大きさを整えるようにして下さい。今回は石垣上に生け垣のように植えるので、腰の高さ程の樹木を製作していきます。
市販品の樹木も写真10のように丁度よい大きさに切断します。
幹や枝になる素材を探す事は樹木の製作で一番の難関になります。ジオラマ製作を決めてから探そうとすると、欲しい素材が見つからない事が結構あるので、普段から模型店などでチェックしておく事をお勧めします。
🐥枯れ木の根もかなり良い素材になります。良く洗って乾燥させると幹や枝のように見えるので、枯れ木を見つけたら根をチェックしてみて下さい。
🐦️樹木の素材になりそうな物を下記に載せておきます。参考にして下さい。
ウッドランド ・ シーニックス×KATO 天然素材樹木 黒染め
takeda タケダ カスミ草 ドライフラワー エンジェルグリーン 大束 長さ約350mm 【40-0316】 建築模型 模型 ミニチュア 樹木 木
=🐣葉について=
葉の素材はスポンジパウダー、乾燥パセリなどの天然素材、紙などで加工した人工の葉などがあります。葉の素材は木の素材よりも流通していて、いろいろな種類の物を模型店で見る事ができるので、製作する樹木のイメージにあった葉を選んで下さい。
もさもさした感じの樹木にしたい場合は、スポンジを加工したスポンジパウダーをお勧めします。塗装したスポンジを小さくちぎったもので、大きさや色の違いなどで多くの種類のものが発売されています。初心者でもモサモサした樹木が製作しやすいのでお勧めです。
🐥乾燥パセリや紙製の葉の方が植物感は増しますが、モサモサ感を出すのはちょっと難しいです。慣れないうちはスポンジパウダーでコツをつかんだ方がいいと思います。
スポンジパウダーを1/35のような大スケールで使用する場合はなるべく写真11のような細かいタイプを選んで下さい。大きなタイプは城郭模型やNゲージなどの小スケールなら問題ないですが、1/35ではちょっとスポンジ感が強くなってしまうので注意して下さい。
今回はスポンジパウダーを葉の素材にして製作していきます。
=🐣葉の製作=
まずは接着剤を用意します。芝生の製作で使用したスーパーフィックスを使用します。写真12のように少し大きめの容器にスーパーフィックスを垂らします。
🐦️下記に今回使用しているスーパーフィックスを載せておきます。参考にして下さい。
スーパーフィックス 固着剤 100ml ボトル容器入り SP-100
水で薄めて写真13のような状態にします。透明にならない程度で、サラサラした状態を目安にして下さい。
葉を付けたい部分を写真14のように接着剤に浸します。
そのまま接着剤が乾かないうちに、写真15のようにスポンジパウダーの入った袋に入れます。ボンドを付けた部分全体に葉が付くようにそのまま軽く袋ごと振ります。
袋から取り出した状態が写真16になります。葉の付きが弱い部分があったら、筆やスポイトでボンドを垂らし上から葉を振りかけて下さい。
使用する本数を作るのではなく、写真17のように多めに製作をしてそこから気に入った物を選んでいくとイメージ通りの情景を製作しやすくなります。
葉の素材はいろいろな種類があります。気に入った素材を見つけるまで、いろいろな種類の製品を試してみて下さい。
🐦️葉の素材になりそうな物を下記に載せておきます。参考にして下さい。
プラッツ/ノッホ 多目的ジオラマ素材シリーズ パウダーリーフ・緑(葉径0.5〜1.5mm)
YNAK ジオラマ 模型用 落ち葉 葉 木 情景用素材 グラス模型 建物モデル 箱庭 鉄道模型 (翠玉/粒 50ml)
今回はここで終了です。次回は草木の塗装になります。
🐦️下記に樹木製作に役立つ本を載せておきます。材料や製作方法などが詳しく記載されています。興味のある人は読んでみて下さい。