【初心者向け】初めての簡単ジオラマ製作方法(アルンヘム 1944)~⑫車輌の塗装編~

前回は地面の塗装について説明しました。今回は車輌の塗装について説明します。

🐔前回の記事を載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】初めての簡単ジオラマ製作方法(アルンヘム 1944)~⑪地面の塗装編~          

=🐣車輌の塗装=

下地塗装は終了しているので、写真1の状態から塗装を始めます。基本塗装はタミヤアクリル、スミ入れはエナメル塗料を使用します。

写真1

1.キズや塗装剥がれ表現をつける。

基本色を塗る前に、キズや塗料剥がれの表現を付けていきます。タミヤエナメル塗料のXF1フラットブラックを、ちぎった台所用スポンジに付けて、塗料剥がれの部分に写真2、3のように叩くようにして色を着けていきます。爪楊枝で軽く引っかくと、下地の黒が見えて引っかき傷のようになります。

🐔塗料剥がれについての過去の記事を載せておきます。参考にして下さい。

IDF ナグマホン ドッグハウスⅡ ④~塗装編~            

🐥エナメル塗料を使用すると、塗料剥がれ表現に失敗した時にエナメル溶剤でふき取れます。慣れていないうちは、エナメル塗料で塗装剥がれ表現をした方が、失敗を気にしなくてすむのでお勧めです。

写真2
写真3

2.基本塗装

XF88ダークイエロー2で全体を塗装してから、XF58オリーブグリーンとXF64レッドブラウンで迷彩塗装をします。下地塗装で付けたキズや塗料剥がれが消えないように、やや塗料を薄めにします。

写真4
写真5

今度はエナメル塗料のXF63ジャーマングレーを。筆で写真6のように塗装が剥がれそうな箇所に塗っていきます。ちょっと新しい塗装剥がれの表現ができます。エナメル塗料を使用すれば、失敗した時に溶剤で拭き取る事ができます。

写真6

装備品、キャタピラを塗装して、デカールを貼ります。最後にXF86フラットクリアーでコーティングをして基本塗装は終了です。写真7、8は基本塗装まで終えたものです。

写真7
写真8

3.仕上げ塗装

全体にスミ入れをして、オイル汚れなどを付けます。市街地なので、泥汚れはせずに土色のピグメントで埃っぽい汚れを付けます。写真9、10は完成した状態になります。

🐥ピグメントを筆で車体に付着させる時は、そのまま車体に筆をのせると大量のピグメントが付着する場合があるため、一度ティッシュや車体の裏などで筆のピグメントを軽く落としてから、車体に付着させます

写真9
写真10

🐔車輌の汚しについて説明した、以前の記事を載せておきます。汚し塗装の参考にして下さい。

IDF ナグマホン ドッグハウスⅡ ⑨ ~塗装編(オイル汚れ)~            
【初心者向け】現用戦車の簡単ディテールアップ方法(タミヤ 1/35 M1A2エイブラムス TUSKⅡ)~⑧汚し塗装編~         

4.全体に一体感をだす

地面にも車輌と同じ汚れを付けないと、車輌が浮いてしまい一体感がなくなります。地面の塗装と、車輌の汚れの色調や状態が違うと違和感があるので、車輌に付けたピグメントを、ベース全体に軽く付着させます。

🐥今回は市街地のジオラマなのでピグメントで調節できますが、草原や土などのジオラマでは車輌の汚れと地面が自然になるように注意します。

写真10のように車輌の汚しで使用したピグメントをベース全体に付着させていきます。瓦礫や小道具にもピグメントを忘れずに付着させます。

写真10

ベース全体が軽く埃っぽくなったら終了です。車輌を写真11、12のように乗せてみて、車輌と地面にある程度の一体感があるか確認します。違和感があるようなら、車輌や地面に汚れを加えて調節します。

写真11
写真12

🐥車輌の汚し塗装とベースの仕上げは同時にすると、使用する塗料やピグメントなどが同じなので一体感が出やすくなります。

今回はここで終了です。次回はフィギュアの塗装の予定です。