【初心者向け】ポリパテを使用したツィンメリットコーティング方法(タミヤ 1/35 タイガーⅠ型後期生産型)~③コーティング作業編その1~

前回はコーティング前の作業について説明をしました。今回はコーティング作業について説明をします。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】ポリパテを使用したツィンメリットコーティング方法(タミヤ 1/35 タイガーⅠ型後期生産型)~②コーティング前の作業編~

=🐣コーティング作業について=

ツィンメリットコーティングは主にコーティングブレードを使用したポリパテコーティングと、ローラーやスタンプを使用するエポキシパテコーティングの2種類があります。

ローラーやスタンプの方が簡単に凹凸を付けられるので、初心者向けのように見えますが、エポキシパテでのコーティングを上手く行うにはそれなりの技術が必要です。

まずは、エポキシパテを表面に薄く均一に盛り付ける必要があり、それなりにエポキシパテを使い慣れていないと難しい作業になります。

ローラーやスタンプは凹凸を付けるのはものすごく簡単なのですが、きれいな仕上がりにするには絶妙な力加減が必要です。上から押し付けて凹凸を付けるので、力が強いとパテがムニュっとローラーの脇からはみ出してしまいます。強く押し付けるとそれだけはみ出るパテの量が多くなり、コーティングが終了した部分にも押し出されたパテが重なってしまうので、絶妙な力加減が必要になります。

そのため、エポキシパテの扱いに慣れていて、力加減の調節が上手い人にとってはとても簡単ですが、どちらか片方だけでも苦手な人にとっては、かなり難しい作業になります。

一方ポリパテコーティングは、臭いがややキツい事とパテの乾燥時間が早く素早い作業が必要になるのが欠点ですが、それは換気と一度に作業をする面を減らせば解決できます。

ブレードでパテをかき取って模様を付けるので、パテの盛り付け具合や力加減の調節も必要なくなり、コーティングの幅も自分で決められるので比較的自由にコーティングができます。ブレードで行うかき取りもそれほど難しくないので、初心者の方にはポリパテコーティングをお勧めします。

=🐣ポリパテコーティングの前に=

ポリパテコーティングの前に必ずやって欲しい事があります。

資料本などでコーティングされた実車のアップ写真をたくさん見てみて下さい。これはコーティングの参考とかではなく自信を付けるためです。

遠目ではコーティングの凹凸は規則的に見えますが、アップで見ると結構乱雑になっています。そもそも磁石を付き難くするため凹凸なので、規則性よりも全面に満遍なく付ける方が大事になります。そのため、ボルト周りや防盾回りのような複雑な面の凹凸は向きや長さもバラバラな車両が結構多く見られます。

こんな感じで良いのかと思ってしまえば、細かい箇所でも悩むことなく開き直ったコーティング作業が出来るようになるので、コーティングが上手くできるか心配な人は、一度アップ写真を見てから作業を行うようにしてみて下さい。

=🐣コーティングブレードについて=

コーティングブレードは金属製で写真1のような形状になっています。持ち手部分に穴が開いている物は、カッターなどの持ち手に取り付けられるようもなっています。キザギザさえになっていれば問題ないので、クラフトのこなどの刃でも代用可能です。

写真1

コーティングブレードは海外製エッチングパーツやキットに付属されている事もありますが、タミヤから普通に発売されています。需要は少なめかもしれないですが、タイガー戦車やエレファントにはコーティングが必須なため、これらのキットがカタログ落ちしない限りは普通に模型店で普通に購入できるはずです。

🐦️下記にタミヤから発売されているコーティングブレードを載せておきます。参考にして下さい。

コーティングブレードが用意できたら、使用するブレードのピッチを決めます。タイガーⅠ後期型では、エンジンなどの振動で剥離しないように車体部分は幅が狭く細かいコーティングで、砲塔部分は幅が大きく太いコーティングを施している車両が多く見られます。

今回は車体部分は写真2右側のタミヤ製の0、7mmブレードを使用して、砲塔部分は左側のブレードを使用して砲塔と車体のコーティングに変化を付けます。写真2左側のブレードはグムカというメーカーから発売されていたもので、山の形状が少し違うのピッチが大きめなっています。

写真2

タミヤ製のコーティングブレードのみで、砲塔と車体のコーティンに変化を付ける場合は車体0、5mm、砲塔0、7mmにするようにして下さい。また同一ピッチのブレードでも車体と砲塔のコーティング幅を変えれば、それだけで違う雰囲気に見えるようになります。

🐥コーティングの凹凸の幅や大きさは同一車種でも様々です。自由度はかなり高いですが、使用するブレードのピッチや形状は事前に決めておかないと作業中に慌ててしまうので注意して下さい。

今回はここで終了です。次回はコーティング作業の続きになります。