【初心者向け】簡単!水性塗料で行うガンプラのメタリック塗装方法(バンダイ 1/144 HG ギャン)~②組み立て編その1~

前回は使用する塗料や道具について説明をしました。今回は組み立て作業になります。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】簡単!水性塗料で行うガンプラのメタリック塗装方法(バンダイ 1/144 HG ギャン)~①準備編~

🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。

HGUC 197 機動戦士ガンダム ギャン 1/144スケール 

=🐣パーツの接着=

HGシリーズは基本的に接着剤不要なので、取り付け用のガイドでしっかり固定されてしまいます。そのため一度仮組みをすると、簡単には外せない状態になってしまいます。

今回はパーツごとに塗装していく予定なので、仮組みがしやすく、接着が容易になるように簡単な加工をします。

写真1の丸で囲んだ部分が取り付け用のガイドになっています。このままパーツを取り付けると、しっかり奥までガイドが埋め込まれてしまい外す事が難しくなります。

写真1

接着剤を使用しないならば問題ないですが、今回は接着剤を使用するのでそこまで固定する必要がないため、写真2のようにガイドの突起を斜めに切断します。これで仮組みしても、力を入れずにパーツを外せるようになります。

写真2

ガイド部分を切断したら、接着面に接着剤を塗って写真3のように接着していきます。少量の接着剤を塗って隙間ができるよりも、接着面から少し接着剤がはみ出る程度に多く塗った方が、合わせ目処理の作業がしやすくなります。接着が終了したら、丸1日置いてしっかりと接着剤を乾燥させます。

写真3

エナメル塗料でスミ入れをする場合はこの作業をしっかりやっておかないと、スミ入れ時にパーツが割れてしまう事があるので注意して下さい。

🐥エナメル塗料や溶剤はプラスチックを脆くする作用があります。通常の状態ならあまり影響ない程度なのですが、パーツに強く圧力がかかっている状態だと、ひび割れが発生しやすくなります。そのため、上記のようにガイドを加工して接着ガイドに力がかからないようにして下さい。

=🐣頭部の加工=

塗装がしやすいように頭部の加工をします。モノアイレールにある突起を写真4の丸で囲んだ部分のように切り取ります。

写真4

突起を切断するとモノアイレールを写真5の下半分パーツに、塗装後に組み込む事が可能になります。この作業をしないと頭部パーツにモノアイレールがはさまれる形になるので、マスキング作業がとても面倒になります。

写真5

頭頂部の角がちょっと短く感じたので、少し伸ばしてみる事にします。そのままの状態が写真6になります。

写真6

エポキシパテを写真7のように盛り付けます。乾燥後に削って形を整えるので、形は気にしないで必要な長さと太さが確保できるように盛り付けをします。

🐔今回使用したエポキシパテを下記に載せておきます。参考にして下さい。

タミヤ メイクアップ材シリーズ No.51 エポキシ造形パテ(速硬化タイプ) 25g

写真7

パテが完全に乾燥したら、デザインナイフで写真8のように角の形を整えます。最後にヤスリがけをするので、細かいところは気にせず長さと太さの整えを重点にして作業をします。

写真8

形が整ったら写真9のようにラッカーパテを盛り付けます。

写真9

丸1日パテを乾燥させたら、600番辺りの紙ヤスリで表面を滑らかにしていきます。ヤスリがけの跡が気になるようなら、1000番辺りの紙ヤスリでさらに表面を滑らかにしていきます。

🐥一見難しそうですが、ガンダムやザクの角よりは形状が単純なので比較的加工がしやすいです。ちょっとした改造をしてみたいと思っている方は挑戦してみて下さい。

=🐣モノアイの加工=

HGシリーズのモノアイはシールで再現されている事が多いです。塗装せずに仕上げる場合は問題ないですが、塗装をすると色合いが変わってしまうので違和感が発生してしまいます。

今回はWAVEから発売されているオプションパーツのHアイズを使用してモノアイを製作します。まずは写真10のように、ちょうど良い大きさのパーツを選びます。

モノアイを接着する部分は曲面になっている事が多いので、ヤスリで削って平面にします。使用するHアイズの大きさに合わせて平面になるように、すり合わせをしながら削っていきます。

写真10

🐦️下記に今回使用したパーツを載せておきます。いろいろな色や種類があるので用途に合った物を選んで下さい。今回の記事ではHアイズ1を使用しています。

WAVE オプションシステム シリーズ Hアイズ 1 グリーン

WAVE オプションシステム シリーズ Hアイズ 1 ピンク

パーツの裏を写真11のようにシルバーで塗装します。裏側にシルバーを塗装するだけでモノアイが光って見えます。逆に塗装しないと、黒が透けるのでモノアイが消えたような感じになります。製作したい状況に合わせて塗装してみて下さい。

写真11

最後に写真12のようにモノアイレールに接着をします。通常の接着剤だと塗料が剥がれてしまうので、塗料に影響しない木工用ボンドを使用して接着をします。

写真12

モノアイレールは接着前に塗装しておくと後の作業が楽になります。木工用ボンドは乾燥する前だと接着力が弱いので、乾燥するまではモノアイに触れないようにして下さい。

モノアイが固定されたら、頭部パーツに仮組みをしてモノアイパーツが頭部に干渉するかチェックをして下さい。干渉するようなら頭部パーツの裏側を削って合わせていきます。

🐥モノアイの加工は別パーツを購入する必要がありますが、簡単なわりには効果が大きいです。ちょっとしたディテールアップをしてみたいと思っている方にはお勧めの作業なので、是非挑戦してみて下さい。

今回はここで終了です。次回は合わせ目の処理になります。