アメリカ海軍ABSDー1大型浮ドックの製作(スノーマンモデル 1/700)~④船体構造物の製作編~

前回は船体の加工を行いました。今回は船体の構造物の製作になります。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

アメリカ海軍ABSDー1大型浮ドックの製作(スノーマンモデル 1/700)~③船体の工作編その2~

🐦️下記に今回使用するキットを載せておきます。1/350も一緒にのせておくので参考にして下さい。

タコム スノーマン 1/700 アメリカ海軍 ABSD-1 分割式浮きドック プラモデル

タコム 1/350 アメリカ海軍 ABSD-1 分割式浮きドック プラモデル

=🐣エッチングパーツの塗装=

ドックの隔壁上部に作業員の詰め所のような物があり、エッチングパーツで再現されています。窓と入り口が開口しているので内部が完成後でも見えるようになっているので、内部だけ先にタミヤアクリル塗料XF1フラットブラックで写真1のように塗装します。

写真1

内部の塗装なのでムラが出てもあまり問題ないです。筆塗りで大丈夫なので金属地を消すように塗って下さい。塗装面積が小さいので、プライマーを使用しなくても塗装できますが、心配な人はメタルプライマーを使用してから塗装して下さい。

=🐣船体構造物の組み立て=

船体の前後にある構造物を組み立てます。これはドックになった時に隔壁になる部分で、10隻分で計20個を組み立てます。とくに難しくはないのですが、箱組みなので直方体が歪まないように注意して組み立てて下さい。

これも両端の部分だけ形状が異なります。間違えないように両端に配置する部分に写真2のように印を付けておくと、製作途中に混乱する事がないのでお勧めです。

写真2

隔壁の内側は写真3の赤丸で囲んだ部分に、3Dプリンター製の照明器具を接着します。照明のパーツはかなり小さいので、接着する時には飛ばさないように注意して下さい。

写真3

この照明パーツも上から指で押さえて、軽く左右に動かすだけで簡単にゲートから外れます。パーツが小さく刃がうまく入らないのでニッパーを使用してゲートから切り出す場合は注意して下さい。

写真4の青い丸で囲んだ部分に、通路の支柱パーツを接着します。この通路は船体を繋げた後に接着するのですが、支柱パーツだけは船体の組み立て後に接着するのが難しいので、この時点で接着しておく事をお勧めします。両端のブロックは支柱の数が異なるので、両端のブロックを製作する際は注意して下さい。

支柱の上にエッチング製の通路パーツを接着するので、上下にズレないように注意して下さい。

写真4

側面のパーツ接着が終了したら、上部のパーツを接着します。照明がエッチングで再現されているのですが、作業中に触れて曲げてしまう可能性が高いので船体に接着してから取り付けます。

ここで一番の難関は、3Dプリンター製の機銃パーツの切り離しです。このパーツは恐ろしい程、精巧に出来ているためかなり破損しやすいです。昉盾や銃身の部分などは、少し力を入れるだけで破損してしまいます。

機銃のパーツは写真5のような形でゲートがついています。パーツの形状が不安定なので、丁寧にゲートを切断する必要があります。予備パーツもありますが、それほど余裕がないので切り離しには十分注意して下さい。

写真5

銃身が折れてしまった場合は0、3㎜の真鍮線で代用できるし、昉盾が破損した場合もプラペーパーなどで代用できますが、修復作業はかなり面倒なので、破損させないように取り扱って下さい。

失敗したり、上手く切断する自信のない方は、ファインモールド社から写真6の機銃パーツが販売されているので、こちらを使用してみて下さい。精巧さはキット付属の方が高いですが、扱いやすさは圧倒的にファインモールド社の方が高いです。1箱に24門入っているので、1箱購入するだけで事足ります。

写真6

🐥接着した後でも制作中に指などが触れたりして、破損する場合があるのでキットのパーツを使用したい人は機銃パーツは塗装直前に接着する事をお勧めします。今回は破損した箇所を補修しながら、製作していたのですが破損した機銃が半数近くなってしまったので、途中でファインモールド社の機銃パーツに全て変更しています。

係留策など細かいパーツを接着し終えた状態が写真7になります。船体と隔壁を繋いでいるパイプ状のパーツは、船体と接着後に取り付ける事にしました。

写真7

今回はここで終了です。次回は隔壁パーツを船体に取り付けていきます。