【初心者向け】大型キット製作方法(タミヤ 1/32 零戦)~⑫デカールの修正編~

前回はデカール貼りを行いました。今回はデカールの修正について説明していきます。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】大型キット製作方法(タミヤ 1/32 零戦)~⑪デカール貼り編~

=🐣デカールについて=

大型モデルはデカールが大きいので貼るのに苦労します。飛行機モデルにとって、デカールは結構重要なので失敗すると、一気にテンションが下がってしまいます。デカール自体がだめになってしまうと、アフターサービスなどでデカールを購入しなくてはいけなくなる場合もあります。

今回は、失敗した時に新しいデカールを購入せずに、修正する方法を説明します。

=🐣デカール部分の修正=

今回、使用しているキットは10年以上前に購入したものだったので、デカール自体が古くなっていました。デカールを台紙から剥がすために水につけるのですが、古くなっているデカールは通常よりも剥がれにくくなっているので、長い時間水につけておいた方がいいです。

特に問題なく貼れたのですが、一箇所だけ日の丸部分が写真1のようにバラバラになってしまいました。

写真1

古くなったデカールは硬くなっているので、無理に台紙から剥がそうとするとバラバラになる場合があります。軽く台紙から剥がせるようになるまで、しっかりと水につけるようにして下さい。

🐦今回は使用しませんでしたが、古いデカールがバラバラにならないようにするための、デカール補修剤があります。下記に載せておくので参考にして下さい。

MI-12 リキッドデカールフィルム(デカール修復液)

写真1のような状態だと、デカール自体の修復は難しいので塗装で修正します。

通常日の丸を塗装で表現する場合は、日の丸がある部分を先に赤で塗装してから、丸くマスキングをして機体色を塗装しますが、今回は基本塗装が終了してからの作業になります。

まずは日の丸部分の半径を計り、写真2のようにコンパスでマスキングテープに印を付けます。日の丸のデカールは大きいので、幅2cmのマスキングテープを2枚使用してマスキングをします。中心で二つに分けるのではなく、中心を少し横にずらして重なる部分ができるようにします。

🐥プラ板などにマスキングテープを貼り付けておくと、楽に作業ができます。

写真2

中身の部分を取り出して、写真3のように円のマスキングテープを製作します。この時に重なる部分をガイドにする事によって、きれいに円形にする事ができます。

写真3

製作したマスキングテープを写真4のように、デカール貼る位置に貼ります。

写真4

円の外側のマスキングテープを、円に合わせるように写真5のように貼り付けます。

写真5

重なる部分をガイドにして、写真6のように残りのマスキングテープを貼り付けます。

写真6

写真7のように中心部分のマスキングテープを剥がすと、マスキングの完成になります。このやり方だと、位置決めがとてもやりやすいのでお勧めでです。

写真7

周辺をマスキングして、写真8のようにエアブラシで塗装します。

写真8

マスキングテープを剥がすと、写真9のように周辺に塗装がはみ出てしまいました。

写真9

はみ出した部分を写真10のようにXF12明灰白色で修正していきます。多少修正部分が目立ちますが、この後スミ入れをするとほとんど気にならなくなります。

写真10

これで修正作業は終了です。日の丸のデカールは機体側面、主翼両端両面の計6ヶ所あります。きれいに貼るのは難しいですが、失敗しても塗装で修正できるので、あまり失敗を気にせずにデカール貼りに挑戦してみて下さい。

今回はここで終了です。次回はスミ入れ前の作業になります。