ミニアートの肉屋でジオラマを作る(ミニアート 1/35 肉屋)~②車両の製作編~

前回は製作についての説明をしました。今回から製作になります。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

ミニアートの肉屋でジオラマを作る(ミニアート 1/35 肉屋)~①準備編~

=🐣車両の製作=

何となく情景のイメージは有りますが、大まかな車両やフィギュアの配置が確定していないので、台座の大きさが決められませんん。まずは、先に車両やフィギュアを製作して、ジオラマ全体の大きさや配置を決めていきます。

=🐣ケッテンクラートの製作=

サイバーホビーから発売されている写真1のケッテンクラート初期型を使用します。カートを牽引している車両を使用したかったので、手持ちのキットからこのキットを選びました。

写真1

初期型仕様にする場合、後部座席横の手すりに付いているガード板を切り取りる必要があります。手すりのフレームを残してガート板を切り取るので、方法が解らないとかなり難易度が高い作業になってしまいます。今回はそういった作業の方法を簡単に説明しておきます。

まずは写真2のように切り取る部分の回りをドリルで穴を開けていきます。ドリル刃の太さは切り取る部分の大きさに合わせて調節して下さい。ナイフで、簡単に隣の穴と繋げる事ができる程度の間隔で穴を開けるようにします。

写真2

開けた穴同士を、デザインナイフなどで繋げてパーツを切り取ります。切り取ったら切り口をナイフで、きれいに整えていきます。

ガード板の除去が終了した状態が写真3になります。

写真3

他はとくに問題なく製作できます。車両が小さく軟質素材のキャタピラが細いので、くれぐれも切断しないように気を付けて扱うようにして下さい。

=🐣サイドカーの製作=

サイドカーは写真4のタミヤから発売されているキットを使用します。

写真4

このキットに写真5のレジン製フィギュアを組み合わせます。上記のサイドカーは今年発売されたキットですが、レジン製フィギュアの方はかなり昔に購入したもので、このキット専用のフィギュアではないです。

そのため、今回使用するキットにフィギュアを組み合わせる場合、多少の加工が必要になります。

写真5

レジンキットに剥離剤が残っていると、塗料を弾いてしまう場合があるので製作前に軽く洗っておきます。台所用の中性洗剤を使用して、ブラシなとで擦って表面の剥離剤を落とします。

洗浄を終えてパーツを切り出した状態が写真6になります。

写真6

切り離したパーツを写真7、8のように仮組してみます。思っていた以上にフィットしましたが、ぴったりとサイドカー内に収めるには少しパーツをけずって調節する必要があります。

写真7
写真8

サイドカーの側面パーツと干渉してしまう部分を削って、写真9のようにしっかりとサイドカー内に収まるようにします。

この状態だと豚は外して塗装するのが難しいので、サイドカー内に入れたまま塗装をします。そのため仮組が終了したら、豚を固定してサイドカーの側面パーツを接着します。

写真9

サイドカーと豚の隙間を写真10のように、エポキシパテで埋めていきます。サイドカーの合わせ目はオートバイと接着してしまうと処理し難い箇所があるので、この時点で合わせ目の処理作業をする事をお勧めします。

写真10

サイドカーを接着して写真10、11のように、ドライバーをバイクに仮組みしてハンドルやフィギュアの位置確認をします。

フィギュアをバイクに接着した状態で塗装するのはかなり難しいので、取り外し出来るようにします。

写真10

ドライバーが自然な感じになるように仮組をして調節していきます。腕にハンドルを合わせたので、少しハンドルを切った状態になっています。取り外しや取り付けの際にハンドルの位置がズレないよう接着剤で固定します。

ハンドルや豚をしっかり掴むようにすると、取り外しが難しくなるので手を軽く添えるような感じの位置になるような位置を探していきます。

写真11

顔は下を向いていたのでエポキシパテを使用して、写真12のように顔が少し上を向くようにここだけポーズ変更しています。

写真12

フィギュアの位置が決定したら、固定しやすいようにエポキシパテで取り付けガイドを製作します。

まずは、写真13のようにシートと密着する部分にパテを盛ります。

写真13

パテがベタつかないように、パテの表面とシート部分に水をつけてから写真14のようにドライバーをシートに乗せます。

パテが硬化する前に位置を調節して、腰の部分にしっかりシートの跡が残るようにします。パテが不足していたり多すぎた時は、この状態で加えたり削ったりするのではなく、一度取り外して盛ったパテを除去してからもう一度パテ盛りをした方が上手くいきます。

丁度よい位置になったらしばらく放置します。完全に硬化してしまうと、シート部分とフィギュアがくっついていまう場合があるので、パテの表面が軽く硬化し始めた時点で取り外します。ここでパテ盛り部分に触れて形を崩すと、取り付けガイドの意味が無くなってしまうので注意して下さい。

写真14

臀部にシートの跡が残るようにしておくと、フィギュアを取り外しても決まった位置に取り付ける事が可能になります。取り付けガイドがないと、シートに乗せる度に微妙に位置がズレてしまい、どの位置で固定するのか解らなくなってしまう事があるので注意して下さい。

車両のドライバーを固定する際にも使える作業なので、上手くドライバーを車両に固定できなくて悩んでいる方は参考にして下さい。

今回はここで終了です。次回は配置決めになります。