タコム 1/72 赤城艦橋を製作してみる ~⑪マントレットの製作編~

前回は飛行甲板構造物の製作をしました。今回はマントレットの取り付けになります。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

タコム 1/72 赤城艦橋を製作してみる ~⑩飛行甲板の製作編~

🐦️今回制作しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。

ビーバーコーポレーション 1/72 日本 航空母艦 赤城 艦橋と飛行甲板 1941年 真珠湾攻撃 1/16 日本海軍将官フィギュア付

=🐣マントレットの塗装=

真珠湾攻撃時は爆弾などの破片を防ぐために、ハンモックを丸めた物を艦橋に巻き付けていました。これはマントレットと呼ばれるもので、キットではプラスチックパーツで再現されています。

キットは写真1のようにマントレットを固定させるワイヤーもプラパーツで再現されています。写真1のような短いパーツならば、問題ないですが艦橋前部など幅の広い部分だと、隙間なくきれいに密着するのか不安になってしまいます。それほど面倒な作業ではないので、ワイヤーは糸で自作する事にします。

写真1

マントレットは塗装してから艦橋に接着する事にします。数が多く形状が似ている物も多いので、写真2のようにパーツ番号が解るようにしておくと取り付け時に間違える事はないです。

写真2

マントレットのパーツは20個あります。ちょっと面倒ですが、写真3のように爪楊枝を持ち手にして番号を書いたマスキングテープを張り付けます。

写真3

マントレットは通常白で塗装しますが、白で基本塗装をすると明暗を付ける際に明るい部分に使用する塗料が無くなってしまいます。そのため、基本塗装はタミヤアクリル塗料XF55デッキタンで塗装しています。

デッキタンは薄く色が着いているので、白でドライブラシをすれば明暗を付ける事が可能になります。白っぽい色で明暗をつけたい場合の基本塗装には適しています。

基本塗装が終了した状態が写真4になります。裏面が見えない箇所もありますが、表裏全面を塗装しています。

写真4

XF55デッキタンに少量のXF63ジャーマングレイを混ぜて、写真5のように影になる部分を塗装します。影の部分はエナメル塗料を使用すれば、失敗しても下地に影響なく溶剤で拭き取る事が可能になります。

🐥ブラックを混ぜると影の部分がハッキリし過ぎてしまうので注意して下さい。明るい色に明暗を付ける場合は、黒ではなくグレー系の色を混ぜた方が自然な感じになります。

写真5

XF2フラットホワイトでドライブラシをします。ここもエナメル塗料を使用しておくと、溶剤で色の境目をぼかしたり失敗しても拭き取る事ができます。

写真6

=🐣マントレットの取り付け=

塗装したマントレットを接着します。プラスチック用の接着剤を使用すると塗料が剥げてしまうので、速乾性の木工用ボンドを使用して接着する事にします。

木工用ボンドは乾燥するまでは接着力が低いので、しばらくの間は指で押さえてマントレットがズレないようにして下さい。

マントレット固定用のワイヤーを接着して状態が写真7になります。

写真7

写真1のようにパーツが一つの時は、先に糸をマントレットに巻き付けてから接着すれば問題ないですが、マントレットが複数連なっている箇所は巻き付けてからの接着は難しくなります。マントレットが複数連なる箇所の取り付けを簡単に説明します。

まずは写真8のように左右に挟まれている部分のマントレットを先に艦橋に接着します。マントレットの接着ガイドはないので、説明書の取り付け図を見ながら位置を確認して下さい。

写真8

挟まれた部分マントレットを接着したら、両端のマントレットを接着します。端になるマントレットの片方には、写真9のように糸を瞬間接着剤で取り付けます。

糸を取り付けたマントレットを接着したら固定するまで放置します。ここで焦ってしまうと、せっかく取り付けたマントレットがズレてしまう場合があるので注意して下さい。

写真9

マントレットがしっかりと固定されたら、糸が弛まないようにして巻き付けていきます。糸がズレないように部分的に瞬間接着剤で点付けをして長さを調節してから、マントレットと艦橋の隙間に糸を軽く押し込んで瞬間接着剤で固定します。

🐥ワイヤー部分をキットのプラパーツで制作するとマントレットの接着位置が少しズレただけで、上手くはまらなかったり大きな隙間が発生する可能性があります。糸を使用した場合は自由度が高いので、マントレットの位置を気にする事なく作業ができます。結果的に見ると糸を使用した方が楽だと思うので、参考にしてみて下さい。

マントレットの接着が終了した状態が写真10~15になります。

写真10
写真11
写真12
写真13
写真14
写真15
写真16

記録写真だと手すり部分には、破片避けの白い布が被せられていますが、それを再現すると艦橋の細かい箇所が見え難くなるので今回は取り付けていません。

再現したい方は、溶きパテを染み込ましたティッシュなどを使用して制作してみて下さい。塗装後に制作するのは、ちょっと面倒になりそうなので塗装前に制作する事をお勧めします。

今回はここで終了です。次回は旗の製作になります。

🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。

タコム 1/72 赤城艦橋を製作してみる

~①準備編~

~②艦橋の電飾準備編~

~③合わせ目の処理編~

~④艦橋周りの製作編~

~⑤ブリッジ内部の製作編その1~

~⑥ブリッジ内部の製作編その2~

~⑦艦橋周りの製作編その2~

~⑧艦橋上部の製作編~

~⑨艦橋と飛行甲板の塗装編~

~⑩飛行甲板の製作編~

~⑫旗の製作編~

~⑬フィギュアの製作編~

~⑭旗の取り付け編~

~⑮仕上げ作業編~

~⑯まとめ編~