前回は艦橋と飛行甲板の塗装をしました。今回は飛行甲板の加工になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
タコム 1/72 赤城艦橋を製作してみる ~⑨艦橋と飛行甲板の塗装編~
🐦️今回使用するキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
ビーバーコーポレーション 1/72 日本 航空母艦 赤城 艦橋と飛行甲板 1941年 真珠湾攻撃 1/16 日本海軍将官フィギュア付
=🐣デカール貼り=
飛行甲板にデカールを貼ります。飛行甲板中央部は説明書の塗装図だと長い点線になっていますが、写真でみると白の1本線に見えるので隙間なしでデカールを貼ることにします。
デカールの長さが足りるか不安だったので、写真1のように両端から貼りました。デカールが重なる程度には余分がありましたが、重なる部分を多くしてしまうと足りなくなる場合があるので、1本線にする場合は写真1のように先に両端から貼る事をお勧めします。
次に短い点線部分のデカールを貼ります。木目のモールドを目印にすれば真っ直ぐ貼る事ができます。点線の隙間を短くし過ぎるとデカールが足りなくなる場合があるので、先にどの程度隙間を開けるか確認してから貼るようにして下さい。
🐥点線部分のデカールは等間隔になるように、隙間と同じ大きさの紙やプラ板をガイドにして貼るときれいに仕上がります。
キットに同封されているデカールは、固さも丁度よく軟化剤を使用すれば木目のモールドにもしっかりと密着してくれるので、比較的貼りやすいタイプのデカールだと思います。
マスキングをすれば塗装でも表現可能なので、デカール貼りが苦手な方は塗装で白線を表現してみて下さい。
=🐣スミ入れ=
タミヤスミ入れ用塗料のダークブラウンでスミ入れをします。ブラックだと暗くなり過ぎる場合があるので注意して下さい。塗料を拭き取る時は、筆や綿棒を横に動かすようにすれば拭き残しが木目のように見えます。
写真3の中央から上がスミ入れ後、下の部分がスミ入れ前になります。全体的に一段階暗くなるので、スミ入れをする場合は基本塗装に使用する色の明るさに注意して下さい。
スミ入れが終了した状態が写真4になります。
=🐣ループアンテナの加工=
艦橋上部のループアンテナを製作したときに張り線の加工をしたので、甲板上のループアンテナにも張り線を追加します。
ループアンテナの取り付け部分から等間隔に0、3mmの穴を4つ開けます。甲板パーツは分厚くドリル刃自体は細いため、穴を開けている途中に左右にブレると、ドリル刃が折れてしまう場合があるので注意して下さい。
穴を開けたら飛行甲板の裏から0、3㎜の真鍮線を通し、瞬間接着剤を使用して写真6の丸で囲んだ部分で固定します。飛行甲板裏側からも瞬間接着剤を使用して真鍮線を固定します。最後に裏側から伸びた真鍮線を邪魔にならない程度に切断します。
張り線の取り付けが終了した状態が写真7になります。
0、3㎜の真鍮線とドリル刃あれは簡単にできるディテールアップなので、ちょっと手を加えたいと思っている人は是非挑戦してみて下さい。
🐦️真鍮線と加工に必要な工具を下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ(TAMIYA) クラフトツール 極細ドリル刃 0.3mm
タミヤ(TAMIYA) クラフトツールシリーズ No.51 精密ピンバイス S
uxcell 真鍮丸線 ソリッドブラスワイヤー 0.3 mm x 300 mm
=🐣飛行甲板構造物の製作=
飛行甲板の構造物は先に塗装してから、甲板に接着するようにして下さい。
写真8、9は甲板上の測定器になります。測定器横にある線上のモールドは破片防止用のロープになるので、基本色ではなくロープっぽい色で塗装するようにして下さい。
🐥測定器は実際の記録写真で確認すると船体外側を向いていますが、説明書では内側を向くように接着指示があります。完成後に気付いたので、写真では内側を向いたまま製作した状態になっていますが、ここは外側を向くようにして接着した方がいいと思います.
信号マストには写真10のように、滑車が左右それぞれ4箇所に付いています。実際はこの滑車に信号索を通して信号旗を掲揚させています。信号索を真鍮線で忠実に再現する場合は、滑車の左右に真鍮線を取り付ける事になるので片側だけでも8本になります。
さすがに両側で16本もの信号索を取り付けると、ぐちゃぐちゃした感じがするので、一つの滑車について1本、両側合わせて8本になるようにする事にします。
ループアンテナの張り線製作と同じように、写真11のように甲板に0、3㎜の穴を開けます。左右に4つずつ、中央のマストにも信号索を取り付けたいので中央に2つの穴を開けています。
🐥信号索基部は資料がなくどういった構造になっているのか解らないです。周りを囲う柵のパーツが上手く誤魔化してくれるので、今回は強度と作業の手軽さを考え直接甲板に穴を開けて取り付ける事にしています。
写真11のように裏側から真鍮線を通して信号マストに接着します。旗が大きく後ろになびいている記録写真が多いので、少し後方にたわむように軽く真鍮線を曲げて接着をしています。裏側から真鍮線を通すやり方だと、真鍮線の長さを測る必要がななく、接着時に長さを気にする必要もないので、たわみなどの表現が簡単にできます。
信号マストに真鍮線を接着した状態が写真13になります。同封されている旗のデカールを使用するのならば、信号索は取り付けておいた方がいいです。作業自体は簡単で効果も高いのでお勧めのディテールアップです。
今回はここで終了です。次回はマントレットの取り付けになります。