前回は道具について説明しました。今回は船体の組み立てになります。
🐔前回の記事を載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】洋上ジオラマ製作法 マレー沖海戦(タミヤ1/700プリンス・オブ・ウェールズ)~①準備編~
=🐣今回の情景設定=
組み立て前に簡単に情景の設定を決めておきます。組み立て前に決めておかないと、情景によってはキットを多少改造したり設定に合わせて組み立てるので事前に決めておきます。
プリンス・オブ・ウェールズは左舷後方に魚雷を受けた瞬間の情景を製作します。水柱を製作して、ケースの背面に金属線を通して一式陸攻を固定します。見る角度によっては金属線が見えなくなり、航空機が宙に浮いて見えるように製作する予定です。
駆逐艦の情景は雷撃体勢に入った九六式陸攻が、低空で駆逐艦の横を飛んでいく情景を製作する予定です。これも金属線をケースの背面から通して角度によっては宙に浮いて見えるように製作する予定です。
=🐣船体の組み立て=
1.組み立て予定
今回の組み立ての予定を簡単に説明していきます。まずは塗り残しのないように組み立てながら塗装していきます。プリンス・オブ・ウェールズは独特の迷彩塗装がされています。まずは基本色で船体を塗装しながら組み立てていき、最後に迷彩塗装を行う予定になります。
🐔今回はジオラマをメインで説明する予定なので、船体の組み立て方法などは以前の艦船模型の記事を参考にして下さい。迷彩塗装や組み立ての注意点は説明する予定です。
初心者向け艦船模型製作方法 【アオシマ 陽炎】① ~道具準備編~
【初心者向け】戦艦製作方法 (アオシマ 1/700 山城)~①準備編~
2.甲板の組み立て
まずは甲板を組み立てていきます。キット化されている同型艦のキングジョージ5世との相違点を、甲板前部と甲板中央部のパーツを差し替える事で再現しています。そのため、甲板中央部と甲板中央部に合わせ目ができてしまいます。
段差程度なら無視するのですが、そこそこの隙間ができてしまいます。ここをパテで埋めます。まずは甲板の隙間部分をパテで埋めていきます。
通常ならパテが乾いてからヤスリがけをするのですが、ヤスリがけを行うと甲板のモールド(キットの彫刻表現)が消えてしまいます。細かいモールドなので削った後に再現するのも大変です。しかし、ヤスリがけをしないとパテのザラザラ感が残ってしまい、見た目が悪くなってしまいます。
そのような時はラッカーパテを溶かす性質を持っているラッカー用溶剤を使用します。パテが乾く前にラッカー溶剤を付けた筆でパテ盛りした部分をなぞっていくと、パテが延びて表面が滑らかになっていきます。
ラッカー溶剤で延ばすと、隙間部分に多少のへこみができます。気になるようだったら、また少量のパテを盛って再びラッカー溶剤で延ばしていき、気にならなくなった時点で終了します。パテ盛りした部分は少しだけ目につきますが、回りのモールドを削る事なく比較的きれいに仕上がります。
🐥隙間が目立つけど、ヤスリがけが難しい箇所は、パテ盛り後ラッカー用溶剤で延ばして表面を滑らかにすることでパテ部分を目立たなくする事ができます。ぜひ試してみて下さい。
🐦下記に今回使用したラッカーパテと溶剤を載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ(TAMIYA) タミヤパテ(ベーシックタイプ) 87053-000
タミヤ メイクアップ材シリーズ No.77 ラッカー溶剤 (250ml) 87077
🐥ラッカー用溶剤は塗装以外でも使用する事が多いので、ラッカー系塗料を使用しない方でも、溶剤だけは手元に置いておくことをお勧めします。
今回はここで終了です。次回は組み立ての続きと塗装になります。