『初心者向け』プラモデル製作時のお勧め塗料①

プラモデルで塗装をしたいけど、どの塗料を揃えればいいのか解らないという方向けに、今回は塗料の性質、使いやすさ等を解説します。

=🐣塗料の種類=

大きく分けて3種類になります。

①ラッカー系塗料(有機溶媒系)

塗膜が強いのが特徴で、下地塗装に向いています。エナメル系、アクリル系塗料の上から塗ると、下の塗料を溶かしてしまいます。匂いがきついので、換気は必須です。

②エナメル系塗料(有機溶媒系)

ラッカー系塗料よりは塗膜は弱いです。塗料の延びがよくて筆塗りに向いています。ラッカー系、アクリル系塗料の上から塗っても下の塗料を溶かしません。ラッカー系ほどの匂いはありませんが、有機溶媒系なので、換気は必須です。

③アクリル系塗料(水性)

塗膜は弱いです。水性のため水で筆洗いができます。筆塗りにはちょっとコツがいります。ラッカー系、エナメル系の上から重ね塗りをしても下の塗料が溶け出すことはありません。換気もあまり気にしなくていいので健康には一番優しい塗料です。

 

=🐣初心者が一番使いやすい塗料は?=

ラッカー系は、便利な点も多いですが初心者にはあまりお勧めできません。

エアブラシでの塗装は考えてなく、今後も筆塗りだけで塗装したい方は、エナメル系をお勧めします。

そのうちエアブラシを購入して塗装したいと考えている方はアクリル系をお勧めします。

製作する模型の種類にもよりますが、エナメル塗料とアクリル塗料の特徴をふまえて、うまく使い分けて使用する事ができるようになると塗装の幅が広がります。

では簡単に理由を説明していきます。

 

=🐣ラッカー系が初心者に向かない理由=

ラッカー系の欠点は臭いと健康上の問題です。とくにペンキの匂いが苦手な方だと、ラッカー系での作業はきついです。筆塗りならまだしも、エアブラシを使用するならば、それなりの塗装ブースを揃えて、塗装用のマスクを用意する等の事をしない限り、長時間の作業はやめた方がいいです。

塗膜の強さと乾燥時間が短い事は非常に魅力的ですが、どうしても臭いと健康等の理由で初めて塗装をする方にはお勧めしません。ある程度プラモデルを作ってみて、必要性を感じた時に一式購入する事をお勧めします。

 

=🐣エナメル塗料について=

塗料を薄める調節がしやすく、延びがよくて筆塗りに適しています。メタリック系の塗料に関しては、エナメル系独特の光沢があり金属部分の塗装にも向いています。乾燥時間もラッカー系程ではないですが、比較的早めです。

エナメル系の欠点は、有機溶媒系なのでラッカー系程ではないですが匂いがあります。溶剤を使用して塗料を薄めるので、筆で重ね塗りをした時に乾燥後でも下の塗料が溶け出してしまいます。一度塗るぐらいなら問題ないですが、何度も筆を往復していると、下の塗料が溶け出していきます。

そのため、広い場所を塗装する場合は、一度塗って乾燥後にもう一度塗るという作業を繰り返して、筆ムラをなくしていきます。

これが、エナメル系の特徴です。

 

 

今回はここまでにします。

後の記事でアクリル塗料について、エナメル系、アクリル系をどのようにして使い分けていくのかを説明していきます。

🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。

『初心者向け』プラモデル製作時のお勧め塗料①

『初心者向け』プラモデル製作時のお勧め塗料②

『初心者向け』プラモデル製作時のお勧め塗料③~おまけ編~

 

🐔エナメル系の筆塗りに関しての過去の記事を載せておきます。参考にして下さい。

初心者向け艦船模型製作方法 【アオシマ 陽炎】③ ~組み立て 塗装編(船体上部)~

初心者向け艦船模型製作方法 【アオシマ 陽炎】④ ~組み立て 塗装編(船体前部)~

初心者向け艦船模型製作方法 【アオシマ 陽炎】⑤ ~組み立て 塗装編(船体中部)~

初心者向け艦船模型製作方法 【アオシマ 陽炎】⑥ ~組み立て 塗装編(船体後部)~

『簡単』初心者向け情景プラモデル製作方法 【高知城】⑥ ~塗装編~