前回はブリッジ内部の製作をしました。今回はブリッジ内部の塗装になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
タコム 1/72 赤城艦橋を製作してみる ~⑤ブリッジ内部の製作編その1~
🐦️今回製作しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
ビーバーコーポレーション 1/72 日本 航空母艦 赤城 艦橋と飛行甲板 1941年 真珠湾攻撃 1/16 日本海軍将官フィギュア付
=🐣フィギュアの改造と塗装=
ブリッジ内部に配置するフィギュアの改造と塗装をします。今回は写真1のビーバーコーポレーションから発売されている整備員のフィギュアシリーズを使用します。海軍と陸軍の物がありますが大きな違いはないので、服を白で塗装すれば海軍整備員のように見えます。必要なポーズが入っている物を選んで下さい。
🐦️今回使用しているフィギュアセットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
ビーバーコーポレーション 1/72 日本海軍 整備員フィギュア 22体
ビーバーコーポレーション 1/72 日本陸軍 整備員フィギュア 1 24体入
整備員のフィギュアセットなので、士官のフィギュアは入っていません。しかし、ブリッジ内や艦橋には士官のフィギュアを配置したいので、整備員を士官に改造する事にします。
士官の服装が解らない場合は、付属のフィギュアを組み立てて参考にして下さい。無塗装でも良いので、どこがどうなれば士官に見えるのかを自分の目で確認してみて下さい。
付属フィギュアを塗装した状態が写真2、3になります。
士官と整備員の服との大きな違いは、胸ポケットが無い事と、上着の丈が少し長い事です。他にも違いはありますが、1/72だと違いが解らないので、この2点を重点にしてエポキシパテで改造していきます。
まずは、手持ちのフィギュアからブリッジ内部に設置させる物を選んでいきます。選ぶ数は4~5体程度で問題ないと思います。
胸ポケットはナイフで簡単に削れるので問題はないです。上着の丈は写真4のようにエポキシパテで、腰の下まで伸ばしていきます。パテが乾く前にラッカー系溶剤を付けた筆で撫でると表面が滑らかになります。細かい部分などヤスリがけが面倒な箇所には効果的なので、是非試してみて下さい。上着左右の合わせ目は塗装で表現するので、とくに手を加える必要はないです。
ポーズの変更がしたい場合は、変更させたい箇所を関節部分で切断して変更したいポーズにします。まずは、少量のエポキシパテで仮止めをして、パテが硬化したら関節部分に発生した隙間をエポキシパテで埋めていきます。逆にパテがはみ出すようなら、ナイフなどで削っていきます。
ちょっと面倒ですが、一度の作業でポーズ変更を完成させるのは難しいです。まずはポーズ変更をして仮止め、パテが硬化したら隙間埋めという感じで作業をすると上手くポーズ変更が出来ます。
フィギュアの改造が終了した状態が写真4になります。
🐦️今回使用しているパテを下記に載せておきます。参考にして下さい。
パテが硬化したら写真5のように塗装をします。上着の合わせ目は中心にフラットブラックの線を入れる事で表現しています。
軽く明暗を付けるために、軽くフラットブラックで影になる部分を塗って、全体を明るい色でドライブラシをしました。1/72スケールなのでそれほど効果はないですが多少立体感がでるので、物足りないと感じた場合は軽く明暗を付けてみて下さい。
ちょっとの改造と塗装で整備員が士官に見えるようになるので、士官のフィギュアが無くて物足りないと思った場合は参考にしてみて下さい。
🐦️この春には士官のフィギュアセットが発売されました。下記に載せておくので、改造が面倒な人はこちらを使用してみて下さい。見本の写真は1セット以上は使用していると思うので、艦橋や甲板を賑やかにしたいなら複数個の購入をお勧めします。
ビーバーコーポレーション 1/72 日本海軍 士官、見張り員フィギュア 29体入 3Dプリンター製キット
=🐣ブリッジ内部の塗装=
内部の塗装をします。側面部分は先に塗装してから接着するので別にしています。
まずはタミヤアクリル塗料XF77佐世保グレイで、写真6、7のように塗装をします。
塗装が終了したら細部塗装をします。とくに塗装指示がないので、自分のイメージで塗装をして下さい。基本色だけだとかなり単調になってしまうので注意して下さい。伝声管と双眼鏡は内部だけでなく外側にも存在するので、色を変えておくと全体的に単調になり難くなります。
羅針盤上部はフラットホワイト、伝声管はXF53ニュートラルグレイ、先端部はペンタイプのX12ゴールドリーフを使用しています。ペンタイプのメタリック塗料は、粒子が細かく発色が良いのでお勧めです。双眼鏡はXF19スカイグレイで塗装しています。
細部塗装が終了した状態が写真8、9になります。
スミ入れをしてフィギュアを配置します。飛行甲板は右側になるので、発艦を見送る場面にする場合はフィギュアの向きに注意して下さい。完成後に外れてしまうと修正できないので、真鍮線などでしっかりと固定させて下さい。
側面は基本色だと暗くなってしまうので、XF53ニュートラルグレイで塗装しました。内側の塗装が終了したら、窓のクリアーパーツを接着して写真11のように窓の外側をマスキングします。
四角い部分のマスキングは、窓の大きさに合わせてマスキングテープをカットして貼るよりも、小さく切った四角いマスキングテープを複数貼ってマスキングをした方が、きれいにマスキングができます。カットの際にナイフを入れてクリアーパーツが傷付く事もないので、安心してマスキングができます。
側面パーツを接着した状態が写真12~16になります。
赤城は太平洋戦争が開戦してから約半年後のミッドウェイ海戦で戦没しています。そのため、太平洋戦争時の資料写真はそれほど多くはないです。
艦橋内部などは機密事項になると思うので、簡単に写真撮影はできなかったと思うし、機密書類として保存されていた記録写真などは、終戦時に焼却処分やアメリカ軍に没収されていそうなので、艦橋内部を撮影した写真は、そう簡単には世の中に出てこないと思われます。そのため、艦橋内部は自分のイメージで塗装をすれば良いと思います。
赤城に関してはそれなりに資料もありますが、1/72スケールを製作するのに必要な細部資料は気軽に入手する事がが難しいので、あまりディテールを気にせず気楽に、艦橋の雰囲気を堪能しながら製作してみて下さい。
ちなみに1970年に製作された映画「トラ・トラ・トラ!」では実物大の赤城を製作して撮影されています。日本側のパートは日本人スタッフが製作しているので、実際に赤城に乗艦した人の意見も参考にしているかもしれないです。
戦後25年という製作時期のため、記録よりも記憶を元に製作した感じの場面も多いので、近年の映画では表現できないような当時の館内の雰囲気が伝わってきます。興味のある方は資料代わりに視聴してみて下さい。
🐔以前書いた映画「トラ・トラ・トラ!」についての記事を下記に載せておきます。興味のある方は読んでみて下さい。
今回はここで終了です。次回は艦橋周りの製作になります。