今回はエアブラシを購入するかどうか迷っている方のために、全３回に分けてエアブラシについて説明をしていきます。
エアブラシは購入した方が良いか？
絶対購入した方が良いというわけではありません。作る模型の種類、好みの仕上げ方によって異なります。今から必要性について詳しく説明していきます。
【エアブラシとは】コンプレッサーから、圧縮された空気を吹き出し、ハンドピース等からスプレーのように塗料を吹き付ける事です。
＝🐣エアブラシの利点と欠点＝
エアブラシの利点
１.ムラなくきれいに塗れる
２.調合した塗料を使用できる
３.迷彩塗装やぼかし塗装が簡単にできる
エアブラシの欠点
１.値段が高い
２.マスキングが面倒
３.使い方や、手入れが面倒で気軽に使用できない
４.騒音が出るので、深夜の作業ができない
＝🐣筆塗りの利点と欠点＝
筆塗りの利点
１.気軽にできる
２.細かい塗り分けができる
筆塗りの欠点
１.ムラができる
２.面積の広い範囲に塗るのが面倒
３.迷彩塗装やぼかし塗装がうまくできない
🐥以前、ブログで製作を説明した艦船模型や、お城などのスケールの小さいものは、筆で充分ですが、スケールの大きい車やバイクなどは、筆塗りではきついです。
水彩画のような、独特の色の変化を好む方は筆塗りのほうがやりやすいですし、ポスターのような二次元的な仕上がりを好む方はエアブラシを使用した方が良いです。
＝🐣例外的にエアブラシが必要な場合＝
・キットの基本色と全く違う色にしたい時
例えば、キットの形成色が黒のカーモデルを赤くしたい場合は、事前に白色等を下地にエアブラシ等でスプレーしておかないと、きれいな赤色が出せません。もう一つ例をあげると、形成色がダークグリーンの戦車を、砂漠用のダークイエローなどに塗装したい場合などです。
・大きいデカールを貼る時、デカールが重要なポイントの時
例えば、レース使用のカーモデルはスポンサーや派手なマーキングのデカールが見どころです。しかし、デカールのツヤと、塗料のツヤが異なるため、完成後にツヤのムラが出てきてしまいます。それを防ぐために、エアブラシでクリアーを吹き付けて、ツヤを均一にします。
ツヤ消し塗料で塗ったキットに、デカールを貼る場合デカールの部分だけテカってしまいます。この時は、薄めたツヤ消しクリアーをエアブラシで塗装してツヤを整えます。
＝🐣まとめ＝
下地やコーティング等の作業で使用する場合もあり、基本的な使い方の他にも幅広い使用方法があります。
手入れが面倒でも、きれいに塗装したいと思う方、エアブラシを使用した方が、便利だと感じたことがある方には購入をお勧めします。
🐥最後に私の独断の意見ですが、エアブラシを使わなくても問題なく塗装ができる種類を挙げておきます。
・1/700の艦船模型
・1/72以下の大戦機
・1/144以下の現用機
・1/72以下の戦車
・1/100以下の建築模型
これらの模型を主に作っていこうと思っている方は、無理にエアブラシを購入する必要はないと思います。上記以外の種類を主に作っていこうと思う方は、エアブラシの購入をお勧めします。
以上でエアブラシの説明は終了です。この記事が、エアブラシを購入するかどうか悩んでいる方の、助けになればいいなと思っています。
次回はエアブラシを購入する場合のお勧めと、必要なものについて説明します。