前回は船底の製作と細部塗装について説明をしました。今回は仕上げ作業になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】フルハルモデルを使用した洋上ジオラマ製作方法(ドラゴン 1/700 アリゾナ)~⑪船体の組み立てと塗装編その6~
🐦️今回製作しているキットを下記に載せておきます。エッチングパーツも一緒に載せておくので、こちらも参考にして下さい。
プラッツ ドラゴン 1/700 WW2 1941年12月8日 真珠湾攻撃 アメリカ 戦艦 アリゾナBB-39 & 日本 九七式艦上攻撃機 2機 付属
トムスモデル 1/700 艦船用エッチング 米海軍 戦艦 アリゾナ用
プラッツ/フライホーク 1/700 WW.II アメリカ海軍艦船用 手すり エッチングパーツ
=🐣甲板外側の手摺製作=
船体外側の手摺は最初に取り付けても良いのですが、制作中に触れて破損させそうだったので最後に取り付ける事にしました。
今回は直線状の手摺を長さに合わせて切断して取り付けるタイプなので、加工しやすいように細かく分割して取り付ける事にします。
写真1のように曲げる箇所に合わせて分割をします。強度を確保するため、できるだけ手すりパーツの両端が支柱になるように、曲げ加工や接着する位置をずらして上手く長さを調節して下さい。

船体外側は長い面なので、一気に長い手摺パーツを取り付けたくなりますが、長さのある手摺パーツを船体に取り付けるのは結構難しいです。強度的な不安もあるので、慣れていない人は扱いやすい長さで取り付けるようにして下さい。船体に合わせて分割されているタイプでも長い物は取り付けが難しいので、目立たない部分や曲げ加工のある部分などで分割すれば取り付けやすくなります。
今回は船体のカーブに合わせて写真2、3のように分割して取り付けています。


分割を繰り返して船体外部の手摺を取り付けます。手摺の取り付けを終えた状態が写真4、5になります。


=🐣アンカーチェーンの取り付け=
停泊中の状態をを表現するので、錨を下ろした状態にします。
穴を開けた部分にチェーンを通して、写真6、7のように接着します。海底は見えないのでチェーンの先には錨を付けてないです。海底が見える状態なら先端に錨を取り付けて下さい。

船首には錨用の穴が左右2個ずつ有りますが、記録写真を見ると実際に錨を通しているのは左の2つと右前方に1つだけのようです。

🐥錨を下ろす状態にする場合は、錨を通す穴を早めに開けておくようにして下さい。手摺や艦橋などを組み立てた後だと破損しやすくなるので注意して下さい。
アンカーチェーンを取り付けたら、写真8、9のように船体外側の手摺とアンカーチェーンを船体色で塗装します。アンカーチェーンはメタルプライマーを軽く塗ってから塗装しています。


🐦️下記に今回使用したチェーンを載せておくので、参考にして下さい。汎用性が高いのでいろいろなジャンルの模型に使用できます。
パッションモデルズ 1/35 極細チェーンセット 1インチ/42リンク (長さ:30cm) プラモデル用パーツ
=🐣喫水線部分の塗装=
海面プレートは厚さがあるため、船底パーツの接着面が船体の影になってしまい写真10のように暗くなってしまいます。
海面近くは明るくなるはずなので、これではちょっと不自然な感じになってしまいます。

この暗い部分を塗装でごまかしていきます。アメリカ艦船は船底部分の赤色と船体色の境目に濃い色のラインがあるものが多いので、それを利用する事にします。
写真11、12のように喫水線付近をXF50フィールドブルーで塗装します。 マスキングテープを使用したいですが、この状態だと難しいのでマスキング無しで塗装しています。はみ出した部分は船体色の重ね塗りで修正すれば問題ないです。

境目が荒れてしまった部分は波でごまかす事もできるので、キッチリ塗る必要はないです。遠目から見てライン状に見えれば問題ないです。

こうする事で、海面部分に発生した暗い部分は船体のラインに 見えるようになります。
🐥船底色と船体色の間にラインの無い日本海軍の場合は、船底色を暗くしたり船底パーツ接着面をかなり明るく塗装するなどしてみて下さい。また、航行中状態にして白波でごまかす事も可能です。色々な方法を考えてみて下さい。
=🐣旗の製作=
旗は写真13のデカールで旗竿を挟み込んで再現するようになっています。使用するデカールにもよるのですが、そのまま挟み込むとデカールが乾燥した際にクシャっと縮まってしまう場合があります。

旗が縮まないように紙で補強します。まずは旗のデカールを片面だけ切り取ります。切り取ったデカールを水に着けて、写真14のように紙に貼り付けます。紙は普通のコピー用紙などで問題ないです。剥がれ防止のためデカールのりを塗った上からデカールを貼り付けています。

🐦️今回使用したデカールのりを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ メイクアップ材シリーズ No.193 デカールのり(軟化剤入り) 10ml
水気が乾いたら写真15のように旗部分を切り取ります。

写真16のように裏返してから、もう片面の旗デカールを貼り付けます。

乾燥したら余白部分を切り取ります。刃を動かすとデカールも一緒に剥がれてしまう場合があるので、上から刃を押し当てるようにして余白部分を切り取ります。
旗の製作が終了した状態が写真17になります。旗を曲げて風でなびいている状態にもできますが、強く曲げ過ぎるとデカールが剥がれてしまうので注意して下さい。

完成した旗を写真18のように木工用ボンドで旗竿に取り付けます。

今回はここで終了です。次回は仕上げ作業の続きになります。