前回は機体内部の説明をしました。今回は機体の製作になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
1/35のヘリコプター模型製作方法(キティホークモデル 1/35 AH-6J/MH-6J リトルバード)～④機体内部の製作編その３～
🐦️下記に今回使用しているキットとフィギュア無しの通常版キットを載せておきます。参考にして下さい。
キティホークモデル(Kitty Hawk Model) 1/35 AH-6J/MH-6J リトルバード w/フィギュア プラモデル KH50004 (ヘリコプター)
キティホークモデル(Kitty Hawk Model) 1/35 AH-6J/MH-6J リトルバード ナイトストーカーズ プラモデル KH50003 (ヘリコプター)
＝🐣合わせ目の処理＝
機体内部の製作が終了した状態が写真1になります。修正作業で苦労したので、すぐにキャノピーを接着したくなりますが、その前にいくつかの作業をしておきます。
まずは合わせ目の処理から行います。クリアーパーツを接着してからの方が、機体内部に削りカスが飛び散らないと考える人もいると思いますが、紙ヤスリを使用した際にクリアーパーツを傷つけてしまう方が厄介なので、先に合わせ目の処理をしておきます。
まずは写真2､3のようにラッカーパテを合わせ目部分に盛ります。合わせ目部分にはリベットのモールドが数多くありますが、後から彫り直すのであまり気にしないで、合わせ目部分にしっかりとパテ盛りをします。
機体下部は普通に飾るとほとんど見えないので、合わせ目処理が苦手な人は省略しても問題ないと思います。気になる人はしっかりと機体下面の処理を行って下さい。
パテが乾燥したら600番の紙ヤスリでパテ盛りした部分にヤスリがけをします。リベットのモールドは気にしないで、表面を滑らかにする事を重視してヤスリがけをして下さい。
ヤスリがけによってリベットのモールドが消えてしまうので、ケガキ針などでリベットを彫り直します。残ったモールドに合わせるようにしてリベットを彫っていきます。針を使用するとリベット周りが少し盛り上がってしまうので、軽くヤスリがけをして平らにします。ヤスリがけでリベットが埋まってしまった場合は、もう一度彫り直して下さい。
🐦️より正確にリベットを打ちたい方は、エッチングのリベットゲージをお勧めします。薄い金属製なので曲面にも馴染みやすく正確な間隔でリベットを打つ事ができます。ケガキ針と一緒に下記に載せておくので参考にして下さい。
ハセガワ(Hasegawa)モデリングスクライバー けがき針 (TT1 )
ハセガワ(Hasegawa) リベット ゲージ1 リベット打用エッチング (TL12)
ハセガワ(Hasegawa) リベットゲージ2 曲面用リベット打エッチング (TL14)
合わせ目の処理が終了した状態が写真4､5になります。
リベット以外の凹モールドはエッチングソーなどで、モールドを深く彫りながらヤスリがけをするれば、モールドが消えるのを防止する事ができます。
最後に1000番の紙ヤスリでヤスリがけをして表面を滑らかにします。乾いた筆や削りカス除去用のブラシなどで、コクピット部分付着した削りカスを除去します。
🐦️タミヤから発売されているクリーニングブラシはこういった時に最適なツールです。少し大きめですが毛が柔らかいので。奥まった部分でもパーツを破損する事なくゴミやホコリを除去できます。飾ってある完成品の掃除にも使用できるのでお勧めです。下記に載せておくので、興味のある方は参考にして下さい。
タミヤ(TAMIYA) クラフトツールシリーズ No.78 モデルクリーニングブラシ 静電気防止タイプ プラモデル用工具 74078
合わせ目の処理が終了したら、写真6のように機体下部に降着用のステーを取り付けます。機体が安定させるために先にステーを取り付けたくなりますが、機体下面の合わせ目処理の邪魔になるので合わせ目の処理が終了してから機体に接着します。
ステーは接着ガイドがしっかりしていないので、接着後すぐに接地すると機体の重量で徐々に拡がってしまいます。固着するまでは、逆さにするなどステー部分に重量がかからないようにして下さい。
＝🐣クリアーパーツの接着＝
合わせ目処理が終了したらキャノピーを接着します。クリアーパーツは濁り防止のために木工用ボンドを使用して接着しています。
🐥木工用ボンドのような樹脂製ボンドは、乾燥すると透明になるものが多くクリアーパーツの接着には向いていますが、乾燥が遅いので固着するまでしっかりと放置して下さい。
クリアーパーツを取り付けた状態が写真7になります。
🐦️クリアーパーツ用の接着剤も市販されています。下記に載せておくので、興味のある方は参考にして下さい。
タミヤ メイクアップ材シリーズ No.188 タミヤ 多用途接着剤 クリヤー 20g 模型用接着剤 87188
クリアーパーツの接着で流し込み用接着剤を使用する場合は、支える指の位置に注意して下さい。流し込み用接着剤は流動性が高く、合わせ目部分にスッと流れていきます。そのため、指を合わせ目部分に置いてしまうと、指に接着剤が流れてしまいクリアーパーツに指紋の後がベッタリ付着してしまう事があります。マスキングテープでも同様の現象が発生しやすいです。
🐥流し込み用接着剤でクリアーパーツを接着する時は、指やマスキングテープが、接着剤を流し込む合わせ目の上にかからないよう注意して作業をするようにして下さい。
キャノピーを接着したら制作中に傷が付かないように早めにマスキングをします。リトルバードのキャノピーはほぼ球面に近いので、細かく切断したマスキングテープを重ねて貼ってマスキングをします。細かいマスキングテープを無数に貼るので労力は必要ですが、細かく切断したマスキングテープが曲面にピッタリ合うので、モールドに合わせてマスキングテープを切断するといった神経を使うような作業は少ないです。
マスキングが終了した状態が写真9になります。
🐥マスキングテープをカッティングマットに貼り付けて、カッターやナイフで無数に切れ込みを入れていくと簡単に細切れのマスキングテープを作る事ができます。均一の大きさにするのではなく、色々な形と大きさにしておくと便利です。
今回はここで終了です、次回は機体製作の続きになります。
🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。