前回はフィギュアの改造について説明をしました。今回は配置決めをします。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
ガンプラで空中戦ジオラマを製作する(バンダイ 1/35 ワッパ)~③フィギュアの改造編~
=🐣仮配置=
まずは下になる腕パーツを写真1のように、マスキングテープと両面テープで台座に取り付けます。作業中に剥がれないようにしっかりと取り付けます。
下になる機体を台座に取り付けたら、上になる機体を仮配置してみます。安定感を出すために上になる機体の重心が接地面付近にくるようにします。
写真2の黒丸部分が台座との接地面になります。ここから垂直な赤線付近に機体があれば重心が安定しやすく、逆に接地面から離れていく緑線付近に機体があると、重心が不安定になるので固定し難くなります。
重心や安定性を考えると、配置の自由度が低くなりそうですが考え方によってはそのような事も無いです。
無重力の場合、下面の概念がないので重心を合わせるのが簡単になります。例えば、シャア専用ザクがガンダムの腹部に蹴りを入れる有名なシーンがあります。アニメだとザクがガンダムを横に蹴り飛ばすような感じですが、無重力状態なので見る人の位置によっては上に蹴り上げる、もしくは下に蹴り潰すようにも見えるわけです。
この1シーンを再現する場合、アニメと同じ向きにすると二体とも宙に浮かせて、左右に対峙するように配置するため作業が難しくなります。しかし、同じポーズでもザクを主体にして、上から蹴り潰すように90度回転させれば、安定感があるので製作やポーズ決めが左右に配置するよりも楽になります。同様に反対側に回転させて、ガンダムを上にする事も可能です。
🐣重力のある地上での場面は制限がありますが、無重力の宇宙の場面ならどこを下面にしても問題ないので自由な感じで配置してみて下さい。
次になるべく接地面付近に重心がくるように、写真3、4のように仮配置してワッパの位置を決めていきます。ワッパのポーズが引き立つように、ガンダムの腕の角度などを調節します。
ガンダムの腕とワッパが接する、もしくは近接する箇所を接着点にして、真鍮線で固定します。真鍮線を差し込む必要があるので、穴を開けても強度が保たれるような、少し太めで目立たない箇所を接着点にします。
写真5、6は接着点になります。
写真6の赤丸で囲んだ部分に真鍮線を差し込みます。それだけでは、固定にちょっと不安があるので、青丸で囲んだ部分を腕に接するようにして塗装後に瞬間接着剤の点付けで固定します。
瞬間接着剤の点付けだけだと不安な人は、点付けする部分にプラ板でハッチやパネルラインの凸モールドを追加して、その凸部分足場に見立ててパーツを引っ掛けるようにしてみて下さい。厚めのプラ板を使用すれば、引っ掛けやすくなるし瞬間接着剤を塗る面積も大きくなり安定感と強度が増します。
真鍮線は強度が必要なので、曲がり難い1、5mmのものを使用します。写真8の丸で囲んだ部分のように穴を開けてから1、5mmの真鍮線を差し込みます。
重さや大きさに合わせて、点付けの箇所や真鍮線の数を増やして下さい。ただし、真鍮線を2箇所にした場合、差し込む側に開けた穴の位置が正確でないと、取り付け時に歪みが出て上手く嵌まらない事があるので、慎重に穴を開けるようにして下さい。。デバイダーなどを使用して、正確な距離や位置をトレースして穴開け作業をして下さい。慣れてない人は真鍮線を1本にして、点付けの箇所を増やした方が作業しやすいと思います。
仮配置が終了したら、腕の可動部分に接着剤を流し込んでポーズを固定します。
今回はここで終了です。次回は配置作業になります。