【初心者向け】1/35戦車模型の細部塗装と仕上げ塗装の方法(タコム 1/35 タイガーⅠ中期型)~④車体の製作編その2~

前回は車体の製作について説明をしました。今回は車体製作の続きになります。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】1/35戦車模型の細部塗装と仕上げ塗装の方法(タコム 1/35 タイガーⅠ中期型)~③車体の製作編その1~

🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。

=🐣砲身について=

砲身はプラスチック製と金属製の2種類が封入されています。プラスチック製パーツは一体形成なので、合わせ目は発生しないです。特に大きな差はないので好みで選ぶようにして下さい。金属製を選択する場合は、メタルプライマーと塗布をお勧めします。

写真1

🐦️小さい金属パーツなら問題ないですが、砲身のような大きいパーツはメタルプライマーを使用した方が安心して作業ができます。下記に載せておくので、参考にして下さい。

タミヤメタルプライマー (40mlビン入り)

ハッチから覗ける砲尾部分は写真2のように再現されています。少ししか見えませんが、ハッチを開状態にする場合は軽く塗装をしておいた方がいいです。

写真2

🐥砲尾の組立と塗装は砲塔の製作前までに済ましておくと、塗装のために作業が止まる事ないので、組立作業がスムーズに進みます。車体組立の合間などに少しずつ砲尾の組立作業をしてみて下さい。

=🐣アクセサリーパーツの取り付け=

このキットにはアクセサリーパーツが豊富に付属しています。塗装後に取り付ける物もありますが、塗装前に取り付けた方がいい物もあります。

写真3は砲塔後部に取り付ける布のパーツです。このパーツは砲塔に合わせた形状になっているのですが、写真4の丸で囲んだぶぶんのように、隙間が発生してしまいます。

写真3

そのままだと布が浮いたようになってしまうので、隙間にエポキシパテを詰めて隙間を埋めます。とくにシワなどは付ける必要はないですが、パテ詰めをした部分の表面が荒れているなら、ラッカー溶剤を浸けた筆で撫でて表面を滑らかにして下さい。

写真4

布パーツの上に乗せる木箱も付属しています。取り付けると写真5の丸で囲んだ部分のように、木箱と車体に隙間が発生してしまいます。このように浮いてしまうのはちょっと不自然なので、エポキシパテを詰めて木箱と車体の隙間を埋めてしまいます。

写真5

パテで隙間を埋めるような積載物は、塗装前に取り付けと隙間埋めをした方がいいです。塗装後だと塗膜を痛めたり、パテで汚してしまう場合があるので注意して下さい。

写真6は車体側面に取り付ける丸太パーツです。車体に取り付けている感じを出すために両端に紐を巻き付けます。紐は結ばなくてもいいので、2重が3重にして瞬間接着剤で写真6のように巻き付けた状態で接着します。

紐の切れ目は接着面にして隠すので、左右同じ位置に切れ目が来るように調節して下さい。

写真6

紐の切れ目を接着面にして、写真7のように丸太を車体に接着します。丸太に紐を巻いただけですが、縄を使って車体に取り付けている感じになります。

車体に紐を巻き付て本当に丸太と車体を固定させれば、よりリアルになりますが、丸太と車体を紐で繋ぐのは結構大変です。これだけでも、丸太をそのまま取り付けるよりはリアル感が増すので、ちょっと手を加えたい人にはお勧めの加工です。

写真7

キャタピラは少し余りが出るので、余ったキャタピラを連結させて、写真8のように増加装甲として取り付けます。

写真8

写真9の丸で囲んだ部分のように、軽くキャタピラの左右にピン穴を開ければさらにリアルになります。本来この穴は左右貫通しているのですが、貫通させるのはかなり技術が必要なので、両端に深さ1mm程度の穴を開ける程度で大丈夫です。これだけでも、かなり雰囲気は変わります。

ビンパイスがあれば1分で出来る作業なので、キャタピラを増加装甲として車体に取り付ける際は是非やってみて下さい。

写真9

平面に取り付けるパーツは、塗膜に影響の少ない木工用ボンドを使用できるので塗装後に接着できますが、垂直面は強度や固着時間を考えると木工用ボンドでの接着はちょっと厳しいです。

塗装後の接着でプラスチック用接着剤や瞬間接着剤を使用すると、位置をズラした際に塗料が剥がれてしまうので、位置決めが一発勝負になってしまいます。そのため、側面に取り付けるバーツは、塗装前に接着した方が位置決めがしやすいです。

先に取り付けると塗り分けが面倒と思うかもしれませんが、キットのモールドだと思って塗ればさほど気にならないです。下地塗装で明暗を付ける場合は、荷物を取り付けて下地塗装をした方が自然な明暗になるのでさらにお勧めです。

アクセサリーパーツは、自分の製作パターンや塗装方法に合わせて、丁度良いタイミングで取り付けるようにしてみて下さい。

今回はここで終了です。次回から塗装作業になります。