【初心者向け】1/35鉄道ジオラマ製作方法(サンダーモデル 1/35 ドイツ軍 有蓋貨車)~⑦フィギュアの製作編その5~

前回はフィギュアのパテ盛り作業について説明をしました。今回はフィギュア製作の続きになります。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】1/35鉄道ジオラマ製作方法(サンダーモデル 1/35 ドイツ軍 有蓋貨車)~⑥フィギュアの製作編その4~

🐦️今回製作している車両キットを下記に載せておきます。参考にして下さい。

=🐣パテ盛り作業その2=

写真1は貨車中央に座っている兵士なのですが、パーツを削ってポーズ変更したため、いろいろな箇所に隙間が発生してしまいました。

写真1

足を少し閉じた状態にしたので、写真2のようにお尻の部分にも大きな隙間が出来てしまいました。

写真2

ポーズ変更やパーツ同士の接着で発生した隙間をエポキシパテで埋めていきます。

フィギュアの接着時に発生した隙間は、クレパスのように深くなっている事が多いです。ベルト部分などモールドと重なる箇所は、放置したくなりますが、隙間が小さくても深さがあるので、そのままにしていると完成後に結構目立ちます。

これをラッカーパテで埋めた場合、ヒケが発生するので数回パテ盛りをする必要があります。そのため、ヒケの発生しにくいエポキシパテで埋める事をお勧めします。

発生した隙間に写真3、4のようにパテを詰めていきます。スパチュラなどの道具があれば便利ですが、揃えるのが大変なので爪楊枝で代用します。爪楊枝は削ればいろいろな太さになるので、細かい部分のパテ盛りにも対応できます。木なので耐久性は低いですが、安価で自由に太さを変更できるのでお勧めです。

写真3

爪楊枝をそのまま使用するとベタついてしまうので、水でちょくちょく濡らしながら使用するようにして下さい。水で濡らしておくとパテが付着し難くなります。

パテ盛りが終了したら、周囲に合わせてシワを付けていきます。細かいシワの場合は、爪楊枝の先端を細く削ったものを使用してシワを付けます。

写真4

シワ付けが終了したら、ラッカー系溶剤をつけた筆でパテ盛した部分を軽く撫でて表面を滑らかにします。この作業はパテの硬化前にするようにして下さい。溶剤で滑らかにした箇所は、通常よりも硬化が遅くなり、さらに表面が結構柔らかくなります。しっかり硬化するまで触れないようにして下さい。

パテの繋ぎ目が不安な箇所は、溶きパテや塗料を塗って確認をしておきます。

パテ盛り作業が終了したら、写真5のように貨車に乗せてポーズの確認をします。

写真5

🐥パテは硬化する前にパテ盛りが終了した部分に触れてしまうと、せっかく作ったシワやモールドが潰れてしまいます。今回のように複数のフィギュアが登場する場合は、1体ずつ仕上げるのではなく、1箇所パテ盛りしたら別のフィギュアのパテ盛りをするといった感じで作業をすれば、シワやモールドを潰す危険性は低下します。乾燥時間も必要になるので、時間の余裕があるなら各フィギュアを1日1箇所だけパテ盛りするといった感じで作業を進めてみて下さい。

🐦️今回使用しているパテを下記に載せておきます。参考にして下さい。

=🐣頭部の取り付け=

頭部を取り付けます。今回は表情が豊かに見えるレジン製の別売りパーツを使用します。キットパーツが理想の表情なら問題ないですが、自分のイメージと異なる場合は別売りパーツを使用する事をお勧めします。別売りパーツはいろいろな表情をしているものがあるので、複数用意しておくと理想の表情が探しやすくなります。

🐦️別売りのヘッドセットを下記に載せておきます。参考にして下さい。

別売りヘッドを使用する場合は、写真6のようにピンバイスで首に穴を開けてから取り付ける事をお勧めします。そのまま平らの面に接着しても問題ないですが、穴を開けた方が位置や長さの微調整がしやすいです。

写真6

穴を開けたら少量のエポキシパテを詰めて、写真7のように頭部パーツを差し込みます。パテが周囲からはみ出した時は、ナイフなどできれいに取り除きます。

写真7

写真8のように接地位置に置いて頭部の向きを確認します。パテが硬化する前ならば、微調整可能なので理想の位置になるように調節して下さい。

パテが硬化する前に触れてしまうと頭部の位置がズレてしまうので、頭部の位置が決まったらパテが硬化するまで放置して下さい。

写真8

=🐣フィギュアの固定ガイド=

今回のように密集して触れ合っている状態の場合は、接地位置がちょっとでもズレると全体の位置やバランスが崩れてしまいます。そのため、フィギュアの固定用ガイドを製作します。

エポキシパテを丸めたものを、写真9のようにフィギュアの接地位置に置きます。

写真9

パテの上からフィギュアを接地させます。フィギュアを外した際にパテがベタつかないように、接地部分はしっかりと水で濡らしておきます。パテに跡が残るように上からしっかりと押さえて下さい。

写真10

フィギュアを外した状態が写真11になります。パテにお尻の型が残っていて、これが取り付け用のガイドになります。大きくパテがはみ出してしまった部分は、硬化前にナイフなどで切り取って下さい。

写真11

写真12、13のように頭部を取り付けたフィギュアを基準にして、他のフィギュアにも頭部を取り付けていきます。

写真12
写真13

頭部を取り付けたら、取り付け用ガイドを同じように製作します。全ての取り付け用ガイドを取り付けた状態が写真14になります。

写真14

これでフィギュアの製作は終了になります。

写真15、16は砲弾箱を持つフィギュアになります。写真撮影している反対側の扉から砲弾を降ろす作業をしています。

写真15
写真16

写真17は貨車内でポーズをとっている兵士です。この5人と写真16の2人が貨車内に配置されるフィギュアになります。

写真17

写真18~20は車両前に立っている兵士になります。

写真18
写真19
写真20

まだ地面を製作していないので、正確な立ち位置は決めていないですが、写真21、22のような感じになります。

写真21
写真22

エポキシパテを使用してフィギュアパーツの隙間埋めをすれば、扱いにも慣れるしヒケも発生し難いです。エポキシパテの扱いに慣れると、ちょっとしたポーズ変更が気楽に出来るようになります。ほんの少し肩や足をズラすだけで車両や周囲の情景に上手くフィットしたりするので、是非挑戦してみて下さい。

今回はここで終了です。次回は貨車内部の製作になります。