もうすぐゴールデンウィークです。混雑するので連休中は家でゆっくり過ごすという人も多いと思います。今回は連休中はゆっくり模型製作でもと考えているけど、最近のキットは高額なので手を出し難いと迷っている人のために、簡単なお得キットの判定方法を説明します。あくまでも私見なので参考程度に読んでみて下さい。
=🐣お得なキットについて=
近年物価高の影響で徐々に模型の値段も上がってきています。2そのため、なかなか気軽に購入できるキットが少なくなってきたような気がしている人も多いかと思います。
しかし値上がりはしていますが、20~30年前の製品と比べると技術の進歩によって品質も確実に上がっているのが解ります。今回はその辺の事も考えて、どのようなキットがお得なのか説明していきます。
=🐣お得キット判定方法=
まずは気になるキットを探して下さい。そのキットがお得かどうかの判別法を説明していきます。
今回は以前製作したアミュージングボビーのフェルディナントを例にして説明していきます。
🐦️下記に商品説明を載せてくので参考にして下さい。
アミュージングホビー 1/35 ドイツ軍重駆逐戦車 フェルディナント フルインテリア & 16tストラボクレーン プラモデル
このキットは戦闘室、エンジンルームなどのインテリアが再現されています。金属砲身とエッチングパーツがセットされていて、キャタピラは連結可動式になっています。さらに箱絵にある整備用も大型クレーンまで封入されています。
これだけで、ずいぶんお得なキットだと解りますが、人によって価値観が異なるので、自分目線でどれほど得なのかを判定していきます。
まずは、このキットに含まれている特徴的な部分を別売りパーツと考えて値段を設定していきます。値段設定は市場価格ではなく、この値段で売っていたら間違いなく購入する思うお得な価格で設定して下さい。
上に挙げたフェルディナントで説明していきます。フェルディナントは側面が丸見えなので、キャタピラの自然な弛みを表現したいです。そのため連結可動式で2000円だったら、迷わず購入するでしょう。
次に戦闘室内部パーツですが、ハッチを開けて製作した場合内部が空だと寂しいのであったら欲しいですが、ハッチ自体が小さいので1500円程度で内部パーツが売っていたら購入するでしょう。エンジンや駆動系のパーツは完成すると見えないですが、駆動系のシステムを知りたいので500円なら購入します。
金属砲身は特に必要としないですが、300円程度だったら購入するでしょう。エッチングは冷却口のメッシュグリルは欲しいですが、目立つ部分ではないので300円と設定します。付属のクレーンは特に興味ないですが、1500円ならお得だと思って買ってしまうような気がします。
次に自分で価格設定した部分をキットの値段から差し引きます。
キャタピラ=2000円
戦闘室内部パーツ=1500円
エンジン、駆動系パーツ=500円
金属砲身=300円
エッチングパーツ=300円
クレーン=1500円
計6100円をキットの販売価格から引きます。この記事を書いている時点で、上記に貼り付けたキットの価格は8420円ですが輸入品のため値段が変動するかもしれません。今回は、現時点の価格で説明します。
8420ー6100=2320 となります。
すなわち、自分がお得だと思う値段で別売りパーツ購入したと考えると、キットの価格は2320円となります。要はキットを2320円で購入して別売りパーツを6100円で購入したと考えて下さい。
ここでキットの本体価格と仮定した2320円が高いか安いかを判断します。この値段が安いと思うなら、それはお買い得キットになります。
🐔下記にフェルディナントの製作記事を載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】フルインテリアキットの製作と見せ方(アミュージングホビー 1/35 フェルディナント)~①準備編~
エッチングや、内部パーツがないキットはどう判断するのかと考える人もいると思うので次はタミヤのキットで検証します。
タミヤ(TAMIYA) 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.378 ドイツ軍 IV号戦車G型 初期生産車 プラモデル
上記に載せたキットは、エッチングパーツや金属砲身は含まれていませんが、接着式の部分連結キャタピラとアフリカ戦線のフィギュアが5体含まれています。税抜の定価は4200円となっています。
このキットを自分の感覚で判定していきます。まずはキャタピラなのですが、このタイプのⅣ号戦車は側面が丸見えになってしまいます。そのためキャタピラの弛みの再現は重要になってきます。キット同封のキャタピラはセンターガイドの肉抜き穴がしっかり抜けているので、部分連結式でも1500円に設定します。
次に、アフリカ戦線のフィギュアですが土嚢などの装備品も付属しているので、1000円なら迷わず購入すると思います。
そうすると、4200ー1500ー1000=1700 となり1700円が自分の設定したキット価格となります。逆に連結キャタピラにこだわりがなく、フィギュアも興味ないという人は、別売りパーツとして購入する要因がないので4200円がキット本体の値段になります。
このように設定すると、他人の意見に左右される事なく自分の価値観でお得キットの判定が可能です。もちろん戦車模型以外でも可能なので少し高めなキットを購入するかで悩んでいる方は試してみて下さい。たまにキット価格がマイナスになるようなお得キットもあるので、楽しみながら探してみて下さい。
🐥これは私見ですが、航空機は、ピトー管、自重変形タイヤ、カルトグラフ製のデカールなどがあると評価が高くなります。艦船模型だと、手すりやクレーン、カタパルトなどのエッチングパーツが同封していたり、高角砲や機銃パーツが別売りパーツに変更する必要がない出来だと評価が高くなります。
何度か判定していくと、自分がキットのどこに重点をおいているのか解ってきます。すでに購入しているキットがどのくらいお得か判定方法を試してみながら、自分が重要としている部分を知るのも面白いと思います。
近年、模型の値段は上昇はしていますが、一昔前では他社のアフターパーツでしか再現できなかったような部分が、普通にキットパーツで表現されています。そう考えると案外高価ではないのかなと思えるキットもあるので、値段が原因でキットを購入するかどうか迷っている方は、今回の判定方法を試してみて下さい。
🐦️下記にアマゾンで購入可能な模型一覧を載せておきます。もし良かったらお得なキットを探してみて下さい。