⑧までで、砂汚れまで終了しました。今回はオイル汚れの表現を説明します。
【オイル汚れ、スス汚れ】オイル汚れは、主にエンジンハッチやその回りなどに付くものです。スス汚れはエンジン排気口の回りに付くものです。
オイル汚れで使用するのは、migプロダクションのエンジングライム(つや消し塗料)と、AKインタラクティブのエンジンオイル(光沢塗料)です。(写真1)スス汚れはパステルを使用します。(写真2)
=塗料の作製=エンジンハッチや、給油口などの、比較的新しいオイル汚れはテカリがあり、古いオイル汚れはややくすんでいます。塗料でこれを表現します。
エンジングライムとエンジンオイルをそれぞれ調合スティック等でよく撹拌して塗料皿に入れます。まず、エンジンオイル3:エンジングライム1の新しいオイル汚れ塗料を作ります。次に、エンジンオイル1:エンジングライム3の古いオイル汚れ塗料を作ります。
新しいオイル汚れと古いオイル汚れを、1:1で混合した中間色も作っておくと色合いの変化を出しやすいのでお勧めです。
=オイル汚れの塗装=面相筆での作業をお勧めします。調合した塗料を、面相筆の先端に少量付けます。塗るというよりは、点を付けるような感じで塗料をのせます。丸い点ではなくやや歪な形にすると、リアル感が出ます。
汚れが溜まりそうな箇所には、少し多めに付けてアクセントを付けます。写真3、4を参考にして下さい。
失敗した場合、エナメル溶剤で拭き取れば消えるので、何度でもやり直しができます。この際、前回の塗装編⑧で付けたピグメントが、拭き取る際に剥がれてしまう場合があります。その時は、筆で軽くピグメントを付け直して下さい。
=排気口の汚れ=パステル定着にはアクリル溶剤(写真5)を使用します。黒色のパステルをヤスリで削って粉末にします。ほんの少しだけアクリル溶剤を筆に付けて、筆先にパステルを取りスス汚れの場所に塗ります。
その後、先程定着させたパステルと車体色の境目をぼかしていきます。乾燥した筆にパステルを付けて軽く叩くような感じで境目をぼかして、自然な感じのスス汚れにします。この時、少し焦げ茶色や茶色のパステルを混ぜると色調に変化が出ます。
最後に少しだけ排気口回りにオイル汚れを足すと、リアル感が増します。写真6を参考にして下さい。
以上でオイル汚れは終了です。
次回はスラットアーマーの取り付けと、キットに入っているイスラエル国旗の取り付けです。ナグマホンは次回で終了予定です。
★エンジンオイルはタミヤエナメル塗料のクリアーオレンジと、スモークの混合で代用できます。
■エナメル X-19 スモーク 80019【タミヤ/TAMIYA】
★エンジングライムは下記のもので代用できますが、色合いが独特なので、もし模型店などで見かけたら購入する事をお勧めします。
GSIクレオス Mr.ウェザリングカラー マルチブラック 40ml 模型用塗料 WC01
🐔今回の記事一覧を載せておきます。目次代わりに使用して下さい。
IDF ナグマホン ドッグハウスⅡ ⑤~塗装編(基本塗装)~
IDF ナグマホン ドッグハウスⅡ ⑥~塗装編(汚し塗装 ・スミ入れ、ウォシング)~
IDF ナグマホン ドッグハウスⅡ ⑦~塗装編(汚し塗装・雨垂れ)~
IDF ナグマホン ドッグハウスⅡ ⑧ ~塗装編(汚し塗装・砂汚れ)~